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タイヤの応急パンク修理キットを使用しての感想 [車]

ホームセンターにでかけた先日、用事を終えて車に乗ろうとしたら、タイヤの空気が抜けていました。運転歴はおよそ50年ですが、これまでに経験したタイヤの空気漏れは、今回を含めて3回になります。
                                                                                                                                                 
最近の車の多くがそうであるように、デミオにもスペアタイヤはなく、応急パンク修理キット(応急修理剤と簡単なエアコンプレッサー)が付属しています。
                                                   
以前に乗っていた車では、タイヤがパンクしたなら車をジャッキアップし、スペアタイヤと交換したものです。今はジャッキアップしないまま、応急修理剤を注入し、エアコンプレッサー(シガーソケットに接続)で空気を注入すればOKです。
                                                   
今回は上記の方法を実施しても、空気が抜け続けるため、幾度も空気を補充して、近場の業者でタイヤを交換しました。タイヤの溝が3mmまで減っていたので、4本すべてを交換です。  
                                                   
タイヤの交換時期が近いので、あらかじめ候補を決めていました。トーヨータイヤの「ナノエナジー 3Plus」です。デミオのタイヤサイズは 185/65R15 で、ネット通販の最安価格は4本で36000円程度です。ディーラーなどに依頼すれば、8000円程度の作業費で交換してもらえますから、合計44000程度になります。とはいえ、タイヤを購入しないうちにパンクしたので、近くの赤池タイヤで交換することにしました。結果は意外なことに、総額39800円であり、ネット通販で購入した場合よりも4000円ほど安くなりました。
                                                   
デミオを購入してすぐに、取扱説明書の主な項目には眼を通したのですが、「応急パンク修理キット」の説明書は見ていませんでした。使い方は簡単であり、説明書を見ながらすぐに使えます。家に帰ってからあらためて説明書を読んでみました。そしてわかったのは、多くの場合、説明書のやり方を無視した方が得策だ、ということです。
                                                   
パンクの主な原因は釘によるものですが、刺さった釘を抜かないままで空気を注入すれば(応急パンク修理キット付属のエアコンプレッサーにて)、応急修理剤を注入しなくても、かなりの距離を走れるはずです。その状態で修理業者に依頼すれば、釘を抜いて穴をふさいでもらえます。応急パンク修理キットの説明書に従って応急修理剤を注入したなら、そのタイヤは使えなくなるようです(応急修理剤によっては、洗浄して修理剤を除去してから穴をふさげば、再使用が可能なようです)。私の場合のように、タイヤの交換時期が近ければ問題はないのですが、まだ充分に使えるタイヤだったなら、応急修理剤を使わずに修理業者を訪ね、穴をふさいでもらった方が得です。
                                                   
上記の方法は一般道を走る場合であり、高速道路でパンクした場合には、応急修理剤を使うべきでしょう。


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車のバッテリーを交換 [車]

デミオに乗ってまだ4年あまりだが、アイドリングストップ車のためであろうか、バッテリーがかなり劣化して、電圧が12.48Vになっていた(走行後8時間の時点で)(2ヶ月前には12.61Vだった)。エンジン停止中の電圧が12.5V以下になったら、バッテリーがあがる虞があるという。最近は、エアコンをつけるとアイドリングストップが働かないこともある。というわけで、エンジン始動に問題はないけれども、バッテリーを交換することにした。
                                                                                                                                                
今の車は安易にバッテリーをはずすと、カーナビその他のメモリーが消え、困った事態になる虞があるという。乾電池を利用したバックアップ電源を使えば、そのような虞を回避できるので、以前の車同様に自分でバッテリーを交換することにした。というわけで、デミオに指定されているバッテリーQ―85を、安価に入手できるネット通販で買った。
                                                                                                                                                
届いたバッテリーを手にして、その重さに驚いた。過去に扱ったバッテリ-とは比較にならない重さで、17Kgもある。狭いエンジンルームでの交換作業は容易ではなさそうである。予定していたバックアップ電源の購入をとりやめ、交換作業をマツダのディーラーに頼んだ。むろん有料だが、腰を痛めなくてすんだし、メモリー類をとばす不安も抱かずにすんだ。
                                                                                                                                                
以前に乗っていたワゴン車のイプサムには、アイドリングストップ機能がなかったからであろうか、新車時のバッテリーが8年も使えた。アイドリングストップによって燃費は多少改善されるだろうが、バッテリーの価格が高いうえに、交換頻度も高いので、経済的な利点は少ないと思われる。アイドリングストップに意味があるとすれば、多少の燃費低減に加えて、排出ガスが少しは低減されることであろう。ガソリン車からの二酸化炭素を減らすためには、高排気量の車を減らす方がはるかに有効なはずだが。
                                                   
アイドリングストップ機能を利用しないのであれば、通常の軽くて安価なバッテリーが使えるのではないか。そうであるなら、次回からは通常のバッテリーにしたいと思う。わずかとはいえ、二酸化炭素の排出は増えるけれども。
                                                                                                                     

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84歳での運転免許更新  [車]

強雨の夜に中央自動車道を走ったのは、40代の中頃のことでした。前を行く車があげる水しぶきが激しいので、車間距離を大きくあけて走るような状況でしたが、さほどに不安は感じませんでした。
                                                                                                                                                 
80代になっても反射神経に問題はなく、視力もさほどに低下していないので(1年半ほど前に白内障の手術を受けております)、昼間の運転にはまったく不安を感じませんが、雨の夜にはかなり気をつかいます。ということは、はっきりと自覚していないけれども、心のどこかで、後期高齢者としての自分を意識しているのでしょう。
                                                                                                                                                 
80歳前後の高齢者による自動車事故が、ときおり新聞やテレビで報じられます。そのような記事では、運転者の年齢が問題にされる傾向があります。事故を起こしている人の多くは青壮年者とはいえ、高齢者ゆえの事故は確かにありそうです。
                                                                                                                                                 
かく言う私は年末に84歳になり、免許を更新する予定です。まだ半年近くも先のことですが、愛知県警察の交通部から、「運転免許更新に関わるお知らせ」なる書類が郵送されてきました。高齢者ということで、高齢者講習と認知機能検査を受けておく必要があります。今次は問題なく更新できるはずですが、免許証を返納した知人たちのことを思えば、今次の更新が最後になる可能性はあります。90代でも不安なく運転している知人もいますので、できるなら、私もそのようなひとりになれるよう願っています。


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車の燃費記録装置 [車]

朝日新聞1面のトップに、「燃費記録装置義務化へ」なる記事が載っている(2021.6.4朝刊)。その見出しを読んで疑問に思った。最近の車の多くには、すでに燃費記録装置が搭載されているではないか。今になって法律による義務化に意味があるのだろうか。新聞の1面トップに載せる価値があるのだろうか。
  
その記事は次のように書き始められている。
  
自動車が実際に走行した時の燃費(実燃費)を正確に把握するため、国土交通省は、燃費を記録する装置を新車に搭載するよう、メーカーに義務づける方針を固めた。業界内で低燃費をめぐる競争が活発になり、脱炭素化への要請も高まる中、メーカーが公表する「カタログ燃費」と実燃費とのずれを指摘する声が高まっていた。国交省は来週にも関係規定を改正し、早ければ2023年10月以降の新車から順次適用する方針だ。
  
私が3年前に買ったデミオには、燃費測定機能があり、常に表示されている。走り始めて数Kmまでの燃費は、10Km/L程度だが、8Km以上を走ると18Km/Lを超えるようになる。精度がどの程度か調べていないのだが、3年前のデミオにはすでに搭載されていた機能である。
                                                   国交省は、燃費記録装置義務化を、2023年10月以降の新車から適用する方針だという。ユーザーのためにも、省エネの観点からも、有益な制度としているらしいが、そうであるなら、適用時期を2年半も先延ばししないで、新車への義務付けを1年以内とすればよいはずである。新車の多くにはすでに採用されているのだから。今になって「燃費記録装置の義務化」を云々するのは、我々には知らされない意図でもあるのだろうか、と疑いたくなる。この国の政治に疑いをもつ者のひとりとして。
                                                   
とはいえ、国交省の「カタログ燃費と実燃費の差には問題がある」との指摘には、今さらなにを言うのか、とは思うけれども賛同したい。車の購入に際して参考にするカタログ燃費の信頼性が、国交省による「燃費記録装置義務化」によって改善されるなら、ユーザーには好ましいことだから。


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最も信頼度の高い自動車メーカーは? [車]

アメリカのコンシューマー・レポートによれば、「自動車ブランド信頼度2020」のトップはマツダであり、続く順位はトヨタ、レクサス、ビュイック、ホンダ、ヒュンダイ、ラム、スバル、ポルシェ、ダッジだという。


信頼度の順位は、故障の少なさや、ユーザーが抱いている全般的な安心感など、多角的な観点から評価し、採点して決められているという。


日本では、狭量かつ独善的な自民党が支持され続けているのだが、車を購入する際にも、先入観や風評に影響されているらしく、トヨタのシェアが極端に高く、日産、ホンダと続き、4位のマツダ以下は、5社を合計しても30%程度(軽自動車の販売数が多いスズキとダイハツを含む。普通乗用車だけだと20%程度)だという。その一方で、インドで販売される車の場合、スズキのシェアが50%を超えており、トヨタの10倍程度とされている。スズキのインドに於ける経営のあり方や、これまでの歴史のなせる結果であろうが、ブランドに寄せる人間の感情がもたらす結果とも言えよう。

 

本ブログの投稿記事「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ(2018.1.30)」「マツダ地獄が消えてマツダの楽園に(2018.2.24)」「マツダのデミオに乗り替えてから1年(2019.3.2)」「トヨタの社長がアクセラハイブリッドに試乗した結果(2019.10.22)」  に書いたように、私は3年前にデミオに乗り換えた。選択に誤りはなかったようで、それ以来、満足しつつ利用している(まだ3年しか乗っていないけれども)。事故に遭わず、危険な思いもしていないが、カタログによれば安全性能は高いし、燃費もすぐれている。というわけで、アメリカのコンシューマー・レポートに関わる上記の記事を、さもありなんと嬉しく読んだ。

 

上記のように書いたが、ドアミラーの故障があった。ドアミラーの自動開閉が不調になったのだが、マツダは無償で部品を交換してくれた。マツダの販売店によれば、洗車のシャワーに対する防水機能の不調が原因だという。マツダ車に類似の故障が発生した場合には、おそらく無償修理扱いになると思われる。

 

そのような問題はあったけれども、充分に満足できる車である。オプションで選んだ機能の「アダプティブLEDヘッドライト」や「360度ビューモニター」も、予想通りに役立ってくれている。狭い道での曲がり角や、図書館の狭い駐車場では、コンパクトカーゆえの取り回しの良さが、とてもありがたく感じられる。1300CCの車だが、エンジン音は思いの外に静かで、2000CCだったワゴン車より静かにすら感じる。燃費が良いことも(チョイ乗りをくりかえすと10Km/L以下になることもあるが、8Kmを超える距離を走行すれば19Km/L程度となる)、年金生活者にはありがたい。そのようなマツダが、コンシューマー・レポートで最優秀メーカーに選ばれた。自分が良い選択をしたことの証のような気がするのだから、どうやら私はかなり単純な性格らしい。


 

デミオに賛辞を贈ってきたが、他メーカーの車に乗り換えていても、満足していたかも知れない。コンシューマー・レポートでの順位はともかく、どの自動車会社の車も、十数年の間に性能が改善され、安全性も大きく向上しているのだから。スバルの安全性はアメリカで高く評価され、受賞しているという。

 


付記

トヨタの社長がアクセラハイブリッドに試乗した結果(2019.10.22)」は1年半ほど前の投稿記事だが、多くの人に読んでもらいたいと思っている。




 

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チョイ乗りに適した車 [車]

1月7日に投稿した記事「車の燃費改善案」の続きです。


私が乗っているデミオは燃費が良いのだが(30Km程度を走るなら、二人乗りでも18Km/L程度となり、信号の少ないバイパス道路を走りつづけると、20Km/Lを超えることがある)、それはエンジンが暖まってからである。5Km程度以上の距離を走らなければ、本来の勝れた燃費は発揮できない。


私はいわゆるチョイ乗りを繰り返しているので(ときおり15Km以上を走るのだが)、前回の給油時には、437Kmほど走って給油量が37.6Lだから、平均燃費11.6Km/Lである。


1月7日に投稿した記事「車の燃費改善案」で、空冷式の水平対向4気筒エンジンならば、チョイ乗り用の車の燃費に有利ではないかと書いた。そのようなエンジンならば、空冷式の欠点である冷却むら対策は可能と思われるし、冷却フィンの外側から断熱材で囲むことにより(冷却ファンを装備する空冷式であれば、囲ってある方が冷却効果が改善されるはずである)、エンジンを止めておいても、しばらくは余熱の効果が得られるのではなかろうか。数Kmほどの距離にあるスーパーなどにでかけた先で、一時間程度駐車しておくような使い方が多い場合には、実質的に大きな燃費改善効果が得られないだろうか。


チョイ乗りを繰り返す車の燃費が16Km/L程度になれば、地球規模での省エネ効果は膨大なものとなる。安価な燃料電池自動車が開発できればより好ましいのだが、それが実現されるのは、どうやらかなり先のことらしい。チョイ乗りでの燃費を改善した車は、それまでのつなぎとして、充分に存在価値がありそうに思える。エンジンの改良に執念を燃やしている技術者たちに、さらなる高みを目指すよう声援を送りたい。

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デミオのバッテリーはいつまでもつか? [車]

2年前まで乗っていたワゴン車のイプサムは、新車についていたバッテリーの寿命が長く、8年2ヶ月ほど使うことができた。出かけた先の駐車場で、妻の用事がおわるまで1時間ほどテレビを観ていたあと、エンジンをかけようとしたらバッテリーがあがっていた。カーナビ付属の小さなテレビだから、消費電力はわずかなものと油断していたのだが、8年あまり使ったバッテリーには負担が過ぎたのだろう。いま乗っているデミオ同様に、イプサムもチョイ乗りが多かったから、充電量が不足していたのかもしれないのだが。


保険会社のロードサービスを受けたのは初めてだったが、エンジンを始動してもらうとすぐにホームセンターに向かった。購入したバッテリーはホームセンターのプライベートブランド品で、5000円の安価なものであったが、韓国製のそのバッテリーは5年ほど使うことができた。


2年前から乗っているデミオにはアイドリングストップ機能がある。その機能を頻繁に使うと、バッテリーに大きな負担をかけることになる。というわけで、信号で止まるときにも、すぐに発進できると予想されるときには、ブレーキペダルの踏み具合を調整し、エンジンが止まらないようにしている。そうであろうと、平均すれば日に10回はスターターモーターを使っている。アイドリングストップ車用バッテリーは高価だから、燃費改善効果に見合うだけの寿命として、5年程度はもってほしいと思う。果たしてどうなることやら。


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地球温暖化対策に寄与するコンパクトカー             [車]

最近は車をほしがらない若者が増えているという。その一方で、高額な高級車に憧れ、乗り回す人がいる。遠いヨーロッパから輸入した車であろうと、日本車より格別に勝れているとは思えないのだが。


こんな記事を思いついたのは、ドライブレコーダーを選ぶため、ネットで情報を得ようとしていたときである。様々なドライブレコーダーに対する使用者の感想を調べていたら、ベンツに安価なドライブレコーダーを設置するため、中国製の製品を選んだ人の投稿記事があった。アウディに中国製の廉価なドライブレコーダーをつけ、結果を報告する記事も見られた。高額な車を買っていながらも、できるだけ出費を抑えたいということであろうか。


私のよく知っている元大学教授は、知り合った当時は古い車に乗っていたのだが、そのボンネットは錆だらけであった。その車に同乗させてもらったときのことである。教授は運転しながら、「この車は友人から譲ってもらったのだが、僕がエアコンつきの車に乗ったのはこれが初めてなんですよ」と言った。その教授は数年後に新車を買ったのだが、買おうと思えば買えたはずの高級車ではなく、大衆車であった。定年退職してからは、省エネ重視の車に替えたと聞かされている。教授の中には外車に乗っている人もいたのだから、車に対する感覚は人によって随分と差があるようである。


かく言う私はデミオ(昨年からは「マツダ2」に車名が変わっている)に乗り換えて2年になろうとしている。以前のワゴン車にくらべると、図書館などの狭い駐車場の利用が便利になったし(車体が小さくなっただけでなく、360度ビューモニターがついている)、ガソリン代は大きく減った。安全装置が充実しているために、安心して乗れるだけでなく、保険料が随分安くなった。ヘッドライトが明るいうえに、オートに設定しておけば、理想的な条件で照らしてくれる。私にとっては申し分のない車だが、おそらく他社のコンパクトカーも、今では同等の性能と機能を持っているのであろう。


かなり以前のことだが、トヨタのセンチュリーに同乗させてもらったことがある。高級車だけあって、騒音や振動はやや少ないと感じたのだが、その程度の利点が価格に見合うだけの価値があるとは思えなかった。その当時としては、安全性は大衆車に比較して格段に勝れていたと思われるが、今では大衆車にもセーフティサポート車と認定される車が多い。私が乗っているデミオの場合、グレードが異なっても安全装備に差別がない。エアバッグも、通常のエアバッグの他に、サイドエアバッグとカーテンエアバッグが装備されている。


ここまで書いたところで、当初につけていたタイトル「高級車に乗りたがる人」から「地球温暖化対策に寄与するコンパクトカー」に替えることにした。コンパクトカーの安全性と省エネ性がさらに高められ、大型車から乗り換える人が増えたなら、温暖化対策に大いに寄与することになる。

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車の燃費改善案 [車]

厳寒季になってもデミオの燃費はさほどに悪くなっていない。チョイ乗りが多いにもかかわらず、12Km/L程度をたもっている。外気温8℃の状況でも、二人乗りで20Km程度の距離を走ると、17Km/L程度までのびる。


燃費の良いデミオとはいえ、3Km程度のチョイ乗りを繰り返していると、8Km/Lまで低下する。世間にはそのような使い方をする人も多いのだから、メーカーにはさらなる努力を求めたい。


現在用いられているエンジンのほとんどは水冷式である。これを空冷式にしたなら、チョイ乗りでの燃費が改善されるのではなかろうか。たとえば、水平対向4気筒方式にして、各気筒を冷却フィンを介して連結すれば、空冷式であっても冷却むらを防げそうに思える。


空冷式の欠点(冷却むらなど)を解決できないのであれば、温度が上昇するまで冷却水の循環量をしぼる水冷式にするなど、幾つかの方策がありそうに思えるのだが、果たしてどうであろうか。


私は電気に関わる分野の技術者であり、エンジンについては全くの素人なのだが、内燃機関に興味を抱き、関連書物に目を通したことがある。現在の自動車エンジンは、勝れたものであっても熱効率は40%程度とのこと。勝れているとされるそのエンジンも、冷えた状態では低い熱効率で動くことになる。


チョイ乗りを繰り返す車の燃費が16Km/L程度になれば、地球規模での省エネ効果は膨大なものとなる。安価な燃料電池自動車が開発できればより好ましいのだが、それが実現されるのは、どうやらかなり先のことらしい。チョイ乗りでの燃費を改善した車は、それまでのつなぎとして、充分に存在価値があるはずである。エンジンの改良に執念を燃やしている技術者たちに、さらなる高みを目指すよう声援を送りたくなる。

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トヨタの社長がアクセラハイブリッドに試乗した結果 [車]

10月21日のITmediasオンラインに、「ヴィッツ改めヤリスが登場すると、世界が変わるかもしれない話 」なる面白い記事が掲載されている。筆者はモータージャーナリストの池田直渡氏である。その中にこのような文章がある。「 トヨタの歴史において、直近の4年間は、もっとも急速にクルマが良くなった時代といえるだろうし、より具体的にいえばTNGA以前と以後ではもう別の会社の製品だと思えるくらいに違う。いまやTNGA世代でないトヨタ車を買うのは止めるべきというのが筆者の偽らざる感想だ。


その記事にはこんな文章がある。「これは個人的な捉え方だが、日本のメーカーの中で最初に「良いクルマづくり」を目指そうという明確なプロジェクトを立ち上げたのはマツダだと思う。トヨタはそれに大いに刺激を受けて発憤した。すでに何度か書いているが、ひとつの事件を書き記しておこう。」


事件として記されているのは、次のようなできごとである。


ハイブリッドシステムを持たないマツダは、トヨタからそれを供給してもらい、アクセラ・ハイブリッドを完成した。クルマが出来上がったところで、マツダはトヨタの技術者を招いて試乗させたという。その性能に驚いた技術者が、そのことをトヨタの社長に報告したところ、豊田章男社長自らがアクセラ・ハイブリッドの試乗に向かったという。その豊田氏に、マツダは隠すことなく技術情報を開示したという。


豊田社長はマツダの考え方の多くに共感し、トヨタの「もっといいクルマ」作りに必要だと判断してマツダとの提携に向かい、トヨタアライアンスという大きな流れにつながっていった、と池田直渡氏は書いている。


池田直渡氏によるその記事には、次のような文章がある。


・・・・・・ここがトヨタの優れたところで、「格下だから認めない」みたいなことはしない。優れているとみるや誰にでも頭を下げて教えを請う。・・・・・・・・マツダが始めた「日本車のレベルアップ運動」はトヨタに伝播(でんぱ)し、いまトヨタを経由して世界のクルマに多大な影響を与えようとしている。


日本の電機産業は危機的な状況にあるらしい。今はまだ、日本人の多くが家電製品を買うなら日本製と思っているようだが、これからは、中国や韓国製の家電製品の売れ行きが伸びそうに思える。トヨタとマツダが協力しているように、電機会社も互いに協力しなければ、台頭する中国や韓国の企業との競合は難しくなりそうである。日本の家電製品に押されたことにより、アメリカでは家電メーカーが衰退したのだが、日本の家電機器製造会社には、活路を見つけて生き残ってもらいたいものである。


いま私が乗っているのは、マツダのデミオである(付記参照)。涼しくなってエアコンを使わなくなったせいでもあるが、一般道を走る場合の燃費は19Km/L 程度である(比較的に走りやすい道を15Km以上走った場合。3Km程度のチョイ乗りを繰り返すと12Km/L 程度)。マツダが作っている車には、グレードによる安全装備の差別がない。安全に走ればよいと思う私だが、コンパクトカーとは思えないほどの内装に、充分に満足している。池田直渡氏の言う「日本のメーカーの中で最初に「良いクルマづくり」を目指そうという明確なプロジェクトを立ち上げたのはマツダだと思う」 なる言葉に納得である。


付記

  

これまでに投稿したデミオに関する記事  







 



 

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デミオの燃費・・・・・・・・自動車専用道路を走った場合 [車]

2018年1月30日に投稿した記事「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」の中で、「毎日のように車を使っているとはいえ、この数年は30kmを超えて走ったことはなく、今後は高速道路を走ることもなさそうである。」と書いたのだが、はからずも、自動車専用道路を走ることになった。3月2日の投稿記事「マツダのデミオに乗り替えてから1年」に、信号の少ないバイパス道路を走った際の燃費が、18Km/Lを超えたことを書いたが、自動車専用道路の走行時にはそれ以上の結果になることがわかった。


3月31日に「庭に植えたブルーベリーの苗木」を投稿したが、ブライトウェルの苗木を買ったのは、西尾市の憩いの農園である。カーナビに表示された距離は27Kmで、かなりの距離とはいえ、10年あまり以前に訪ねた際にはそれほど遠いとは感じなかった。というわけで、妻とふたりで出かけたのだが、途中から自動車専用の23号線に案内された。一般道を選んでいたので意外に思ったのだが、自動車専用道路とはいえ無料の23号線を、カーナビは最短距離の道として選んだのであろう。


二日前に給油した際にトリップメーターをリセットしてから、西尾市に向かうまでに20Kmほど走っており、その間の平均燃費は13Km/L程度だった。23号線に入って70Km/h程度の速度で走り続けていると、平均燃費は徐々に向上し、目的地に着いたときには 20.3Km/L  になっていた。前日までに20Kmほど走り、23号線の前後に数Kmづつ一般道を走っていることを思えば、自動車専用道路での燃費は驚くほどに良いと言えよう。帰宅に際しては一般道を通る必要があったため、帰宅時には19Km/L以下まで下がっていた(夕方で道路が混み始めていた)。専用道路を走行した場合のデミオの燃費は、25Km/L 程度になる可能性がある。


思いがけず専用道路を走ることになり、日常的に使っている「チョイ乗り」と、ある程度以上の距離を走る場合の燃費の差を思い知らされた。自動車メーカーは8Km以下の走行を「シビアコンディション」としているのだが、車を使うひとのかなりはそのような使い方をしていると思われる。自動車メーカーは当然ながら、JC08モードのような規定条件での燃費改善に取り組んでいるはずである。チョイ乗りでの燃費を改善すれば、多くの需要が見込めるだけでなく、温暖化対策にも貢献できるのだから、燃費の改善策として、そのような発想があっても良さそうに思える。ハイブリッド技術に頼らずとも、その目的を達成できるのではなかろうか。日本の自動車メーカーのどこかが、そのような車を作ってくれるよう願っている。エンジンに関する技術に勝れるマツダなら、そのような車を実現してくれるのではないか、と期待しているのだが。


付記(4月14日)

23号線は通常の自動車専用道路同様に、信号は一カ所もなく、右側車線の車は80Km/h以上と思われる速度で走っていた。自動車専用道路と思ったのだが、実際にはバイパス道路であって、制限速度は60Km/hとのこと。道理で無料だったし、東名高速や中央自動車道のようなインターチェンジもなく、合流方式も専用道とはやや異なっていた。とはいえこの23号線は、実質的には自動車専用道路である。そのために、20Km/h以上も制限速度を超過して走る車も多いのだが、速度違反で摘発されたなら、免許停止処分となるはずである。


付記2

走行条件と燃費についてチェックするには、トリップメーターAをリセットすることにしているのだが、上記の走行時にはそれをしていなかった。

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マツダのデミオに乗り替えてから1年 [車]

昨年の3月からマツダのデミオに乗っているのだが、それまでの古いワゴン車にくらべると、あまりの進化に感心するばかりである。明るいLEDヘッドライトとワイパーは、オートの設定を適切に選んでおけば、最も都合の良い条件で動作してくれる。運転中に携帯電話がかかってくると、ハンドルに付属しているボタンを押せば、携帯電話に触ること無く、運転しながら通話ができる。様々な安全装備が備わって安全性が高くなり、それに伴って自動車保険料も安くなった。言うまでもないことだが、ワゴン車とは比較にならないほどに燃費が良い。そんなデミオに乗り替えて1年になったので、その感想を書くことにした。


元気で暮らしている80代の私だが、雨の夜の運転には不安がある。オプションで選んだ「アダプティブLEDヘッドライト」のおかげで、その不安がかなり和らいでいる。雨の夜にかぎらず、ロービームでの走行時には気を遣うわけだが、「アダプティブLEDヘッドライト」の絶妙な照射コントロールに扶けられている。


ときおり訪ねる図書館では、狭い場所に駐車しなければならず、ワゴン車を停める場合には随分と気を遣ったものだが、コンパクトカーのデミオに「360度ビュー・モニター」を付けたので、気楽に駐車できるようになった。モニターに映し出されるのは、車体に取り付けられた4個のカメラより下の情景だけだが、障害物の近くで車を動かしたり、狭い場所に駐車する場合、この「360度ビュー・モニター」は大いに役に立つ。今ではどのメーカーの車にも、類似の機能がオプションになっている。


デミオに乗って、コンパクトカーの小回りがきく利点を強く感じる。行きつけの図書館にかぎらず、駐車スペースが狭い駐車場も多いので、小回りできる車の方が使いやすい。安全上の不安さえなければ、軽乗用車も勝れた選択肢だろう。私の故郷は島根県の出雲だが、自動車事故が少ないこともあってか、スーパーなどで見かける車の多くは軽乗用車である。


私が選んだデミオは1300CCのガソリン車だが、4人乗車でかなり急な坂道を苦もなく上ることができた。信号の少ない知多半島のバイパス道を、60Km/hで走り続けても、意外なほどに静かであった。おそらくは他社のコンパクト車も、今ではデミオと同等の性能かも知れないのだが。


田舎町の風情がある名古屋市の郊外地とはいえ、家から4Km以内に、イオンモールをはじめとするスーパーが7カ所もあり、大きなホームセンターが3ヶ所にある。というわけで、買い物などは近場ですますので、走行距離の短い「ちょい乗り」がほとんどである。燃費が悪くなるだけでなく、エンジンオイルが劣化しやすい条件(車のメーカーがシビアコンディションと呼ぶ使用条件)であり、半年毎のオイル交換が推奨されている。コンパクトカーのデミオとはいえ、多くの場合ふたり乗りでの平均燃費は、昨年の春からずっと12Km/L程度である(満タン法にて)。厳冬期になっても変わらないので、エンジンなどの摩擦抵抗が減少してきたのかもしれない(当初はエンジンブレーキが効き過ぎる状況にあったが、最近は改善されている)。暖かくなってからの燃費がどうなるのか、期待しているところである。


走行距離3Km程度のちょい乗りでの燃費は,せいぜい8Km/L(燃費計にて)だが、知多半島を半田市まで走る機会があり、17Kmの距離(往復35Kmだが、行き先で数時間ほど車を停めていた)を走ったところ(行程の6割ほどは信号の少ないバイパス道路)、ふたり乗車で18.3Km/Lだった(出発前に燃費計をリセットしておいた)。今どきのコンパクトカーにしても、かなり優れた燃費である。


デミオを候補に選ぶ前に、マツダ車について調べたのだが、悪く評価する理由にマツダコネクトの性能をあげる人が少なくなかった。さらに調べてみると、近年のマツダコネクトは改良されて問題がないとの意見も少なからず見られた。私が購入したデミオは2017年11月にマイナーチェンジされたものだが、今のところはマツダコネクトに不満はない。それどころか、性能を改善すべく努めた技術者たちに賛辞を贈りたいと思う。カーナビも使い易いし、「この先に右折専用レーンがあります」「この先にカーブがあります」などと、適切に注意してくれる。最近のカーナビなら当然のことかも知れないのだが、古いカーナビしか識らなかった私には、とてもありがたいデミオのカーナビである。


マツダのカタログによれば、運転に際しての姿勢が楽になるよう設計したとのことだが、デミオはハンドルが運転者に正対していない(コンパクトカーにかぎらず、ハンドルに正対していない車はむしろ多いようだが)。ワゴン車から乗り換えた当初は違和感があり、座席の左側に身体を寄せて運転していたのだが、いまではかなり慣れてきた。その程度の不満はあるにしても、買い替えて良かったと思える車である。デミオを選ぶに至った経緯は、2018年1月30日の投稿記事「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」に書いてある。


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カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたマツダの車・・・・・・過去10年に3回も [車]

最近はマツダの車をみかけることも多くなったが、以前はあまり売れなかったらしい。ロータリーエンジンを実用化した世界で唯一のメーカーであり、勝れた技術力が認められておりながら、日本の国内には「マツダ地獄」なる偏見に満ちた言葉が流されたりした。そうであろうと、車を識る人たちからは高く評価されてきたようである。過去10年のあいだに3回も日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、海外での賞であるワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを、同じく10年間に2回も受賞している。アウディやフォルクスワーゲンなど欧米車を抑えて受賞したマツダ車だが、この国では偏見にさらされていたことになる。


2018年2月24日に投稿した「マツダ地獄が消えてマツダの楽園に」に書いたように、今でも「マツダ地獄」なる言葉を真に受けている者がいる。車を評価するサイトを訪ねてみると、相変わらず「マツダ地獄」を云々する者や、先入観に囚われているとしか思えない記事を書き込む者がいる。その一方で、マツダ車の利用者からは高い評価が寄せられている。かく言う私は高く評価する言葉を受け入れて、ワゴン車からデミオに乗り替えたのだが、充分に満足できる結果になり、間もなく1年目の点検を迎える。


というわけで、近いうちにデミオについての感想を書くつもりである。デミオを購入するまでの経緯を書いたのが、2018年1月30日に投稿した「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」である。

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自動車教習所での安全教育 [車]

40年以上も昔のことだが、自動車教習所で学科の授業を受けていたとき、担当の講師は強調したものである。「カーブを走る際の遠心力は、速度が2倍になれば4倍になる。同じ速度であっても、急カーブになると遠心力は強くなる。このことを意識して運転しないと、カーブで曲がりきれずに車線から飛び出して、大きな事故を起こすことになる」


現在の教習所でも、遠心力についての注意がなされているはずである。それにもかかわらず、カーブで対向車線にはみ出したり、道路から飛び出したりして、大きな事故を引き起こす者がおり、新聞やテレビで報じられることになる。


車のバッテリーは12ボルトであり、さほどに高い電圧ではないけれども、極めて大きなエネルギーを蓄えている。うかつにショートさせたら危ないので、バッテリーの脱着手順は厳しく指定されており、教習所でもしっかり教えられるはずである。それにも関わらず、作業手順を守らないことにより、危険な事態を引き起こす人がいる。


40年ほど昔のことだが、勤務していた会社の駐車場で、後輩のひとりが車のボンネットを開けていた。何をしているのだろうと思って近づくと、異様な音を伴って火花が散った。


後輩はバッテリーの交換中だったのだが、マイナス側から外すべきところをまちがえて、プラス側からはずそうとしたために、スパナによってショートさせたのだった。その後輩の頭からは、教習所で教えられた注意事項が抜けていたらしい。古いバッテリーで能力は低下していたと思われるが、スパナが触れてショートしたところは、電流によって鉄が溶けていた。エンジンの始動には適さなくなったバッテリーであろうと、うかつに扱うと危険なほどのエネルギーを蓄えている。バッテリーを保管する場合には、ショートなどによる発火事故を防ぐため、適切な容器に収納するか、端子に保護キャップをつけるなどの処置をする必要がある。


教習所に通ったのは40年以上も昔のことで、当時の記憶はかなり薄れているのだが、講師が受講者に向かって声をあらため、強調した事柄の幾つかは記憶に残っている。その多くは安全に関わるものである。ブレーキの多用によるフェード減少やベーパーロックを防ぐため、長い下り坂などではエンジンブレーキを使うこと、雨中走行時のハイドロプレーニング現象、車速に応じた車間距離をとる必要性、等々。


教習所に通うのは18歳以上の者だから、交通事故に対する意識を持たないはずはないのだが、学科の授業に身の入らない受講者もいるはずである。安全に関わる学科の授業に際しては、実験や動画を採用するなど、印象に残る手段を講じてもらいたいと思う。


40年あまり昔は受講者が多く、くじ引きに当たらないと運転教習が受けられないこともしばしばだった。私の子供たちが免許を取得した20年あまり以前も、まだ受講者が多かったようである。最近の様子はどうかと思って調べてみたら、少子化と若者の自動車離れによる受講者減少が、教習所の経営を圧迫する事態になっているという。地域によっては過当競争となり、教習料金の引き下げやサービスの拡充で競い合う状況にあるらしい。受講者にとっては好ましいこととはいえ、その状況が受講者を甘やかし、事故の増加につながらなければよいのだが。サービス面での向上には努めてもらいたいけれども、学科と運転実技の教習については、昔にまさる厳しさで臨んでほしいものである。


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保険金での自動車修理に関する疑問 [車]

3月26日に投稿した記事「自動車接触事故と保険会社による過失比率判定」の関連記事です。


20年あまりも以前のことですが、右折すべく停車していると、いきなりショックがあり、左前方に人が転がりました。驚いて車を出ると、起き上がった少年が、「隣を走っている車に気をとられて、前をよく見ていませんでした」と言って謝りました。勢いよく転がったにしては、少年にはかすり傷もありませんでした。私の車はバンパーの左側が黒くなっているだけで、車体に異常はなさそうでしたし、少年のバイクにも目立った損傷はありませんでした。


その翌日、職場からの帰りにディーラーに立ち寄り、バンパーに付着した黒い物質の除去を依頼したところ、意外な言葉を聞かされました。「相手側の保険でできるんだから、バンパーを新品に交換しましょう」


交換する場合の費用を問うと、予想外に高額でした。バンパーの黒いよごれを除くだけでよいと伝えたところ、「外見では異常がなくても、バンパーの芯材が折れているかも知れないから、新品に替えた方がいいですよ。保険でできるんだし」との答え。


弾力性のある樹脂製バンパーは、内側に補強のための芯材があるとのこと。バンパーに力を加えてみても、何かが折れているような様子はありません。ディーラーの担当者に不信感を覚えた私は、バンパーの交換をことわりました。


相手の少年に電話をかけて、車には異常がなかったと伝えると、次の日に保護者とともに少年が訪ねてきて、黒くなったバンパーを修復させてほしいとのこと。何をするのかと見ていると、ふたりは持参したコンパウンドを取り出し、バンパーの黒くなった部分をこすりました。バンパーの一部に黒いしみのようなものは残りましたが、それで1件落着ということにしました。


きょうのブログで言いたかったのは、保険を使って行われる自動車の修理についての疑問です。コンパウンドで対応できる程度のことでありながら、「先方の保険でできるんだから新品のバンパーに交換しましょう」と言う。先日投稿した「自動車接触事故と保険会社による過失比率判定」に書いたように、板金修理で対応できそうなドアの損傷を、ドアそのものの交換で対処して、損保会社に高額な修理費を請求する。このように、自動車保険を適用してなされる修理では、修理料金が不当に高くされている場合がありそうです。そうだとすれば、損害保険会社は不当に大きな支出を強いられ、それが保険料金を高める結果をもたらすことになります。物損だけではなく、人身傷害を伴う事故においても、同様のことがありそうな気がします。保険金は自分の財布から出ないとはいえ、修理業者などに不当に儲けさせたなら、保険料を高めることになるはず。保険金で支払うのだからと安易に対応しないで、修理方法や修理金額に、もっと眼を向ける必要がありそうです。

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自動車接触事故の過失比率・・・・・・保険会社に判定をまかせた結果 [車]

幸いにもと言うべきか、他車との接触事故を起こすことなく、およそ40年を過ごしてきた。とはいえ数年前に、免許更新のために出かけた警察で、久しぶりに接触事故に遭遇しているのだが、私自身には責任がなかったと思っている。警察の駐車場内で、両側に駐車している車の間をゆっくり移動していたところ、いきなりバックで出てきた車が私の車の後部ドアにぶつかった。相手は若い女で、やはり免許更新のために警察を訪れていたようである。


相手の女と一緒に署内に入って警察官に状況を説明し、あとは保健会社に任せることになったのだが、その結果はまことに不本意なことになった。私が契約していた保険会社と、相手の女が契約していた保険会社の協議によって、過失比率が半々と判定されたのである。相手側に100%の責任があると思っていた私は、当然ながら保健会社に抗議したのだが、結局は責任半々なる判定を受け入れる結果になった。


私は相手側に100%の責任があると思っていたので、保健会社もそのように判断するものと予想して、一切を保健会社の裁定にまかせたのだが、その判断が裏目にでたことになる。保健会社の立場では、責任を半々にすれば話を纏めやすかったのであろうが、私はその裁定に疑問を覚えるとともに、保健会社に対する不信感を覚えた。


後部ドアにへこみを生じたとはいえ、プロなら簡単に修復できそうな気がしたのだが、修理を依頼したディーラーによれば、ドアをそっくり交換するとのことで、かなりの金額になった。というわけで保険を使うことにしたのだが、そのせいで、保険の等級が20等級から3等級ほど下がる結果になった。


警察官が調書を作成した際に、過失比率の判定をしてもらい、その結果を保健会社に通知すればよかったと、後になって思ったものである。

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マツダ地獄が消えてマツダの楽園に [車]

2月19日に投稿した「使って嬉しいプリンター」では、キャノンやエプソンの後塵を拝しているかに見えるブラザーのプリンターが、インク消費量が少ないうえに使い勝手もよく、印刷品質も充分に良いことを書いた。この国では同じようなことが車の場合にも言える。優れた車を作っていると思われるマツダが、トヨタやニッサンなどの後塵を拝しており、販売台数に大きく差をつけられている。


インターネットがまだ普及していなかった頃は、車の購入に際して参考とすべき情報の多くを、知人の意見や「月刊自家用車」のような雑誌などから得たはずである。そんな時代には、世間に流れる風評が車の売れ行きに大きく影響したにちがいない。マツダがロータリーエンジンをものにして、世界から注目されるようになっても、そして、いかに勝れた車を作っていても、マツダは世間に流れる(故意に流された?)「マツダ地獄」なる言葉に苦しんだようである。


今はインターネットによって多くの情報を得ることができる。得られた情報を子細に分析すれば、製品をかなり正確に判断できるはずだが、先入観に囚われたままに判断する人がいるようである。昨年のある日、立ち寄ったガソリンスタンドの従業員と話した際に、その従業員が「マツダ地獄」なる言葉を口にした。私の車が話題になったときである。「次の車検までには乗り替えるので、これまで乗ったことのないホンダや、最近読んだ記事が褒めていたマツダに興味がある」と話したところ、その従業員は言った。「マツダは買わない方がいいですよ。マツダ地獄という言葉があるじゃないですか」


ヨーロッパではマツダ車への評価が高く、ロードスターが2016年のワールドカー・オブ・ザ・イヤーとワールドカーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞しているほどだが、国内での販売数はトヨタの10分の1、ホンダやスズキなどの3分の1程度だという。かつて話題になった「マツダ地獄」なる言葉が尾を引いているのか、「よく売れているメーカーの車であれば安心だ」という心理が働くためか。いずれにしても、それによってマツダは損をしているわけだが、売れ筋の車を買った者もまた、損をしている可能性がないとは言えない。


1月30日の投稿記事「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」に書いたように、ワゴン車からコンパクトカーに乗り替えることにした私は、各メーカーのコンパクト車の情報を、ネットでじっくりと調べた。クチコミ情報であろうと、多くの書き込みを読んで分析すればかなりの情報が得られる。自動車ジャーナリストによる署名記事など、参考にできる記事がいくらでもある。そのようにして3車種を候補に選んだのだが、結果的にはデミオを買うに至った。その経緯を書いたのが「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」である。


マツダ車への賛辞がネットに溢れていながらも、マツダのシェアはまだ少ないのだが、そのユーザーがマツダ地獄に陥ることはないだろう。そのユーザーたちは自らの選択に満足しつつ、車を使う生活を楽しんでいるようである。一週間先には私もその仲間に加わることになっている。







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車の開発と技術者の執念・・・・・・マツダ車のパンフレットをみて [車]

マツダのディラーからもらった資料の中に、「THE STORY OF MY MAZDA」なる冊子がある。見開きの最初に「マツダのモノづくりの考え方」とあるこのパンフレットは、むろんマツダ車の宣伝用に作られたものだが、読んでみたらなかなかに面白い。車の設計や製造に力を注ぐ様子やマツダの歴史が、簡潔かつ簡明に描かれているのだが、その記事が「技術者の執念」なる言葉を思い出させた。


私が「技術者の執念」なる言葉に惹かれたのは、40年以上も昔に参加した、ある年のテレビジョン学会全国大会でのことである。撮像管(注)の仕事に関わっていた私は、撮像素子に関する部門講演を興味深く聴いたのだが、その講師は恩師のひとりである和田正信先生(元東北大学工学部通信工学科・電子工学科教授)だった。


テレビカメラの中で光の像からテレビの電気信号を作るのは、撮像素子と呼ばれる特殊な部品である。40年前に使われていた撮像素子は、真空管の一種である撮像管であり、現在使われている固体撮像素子はまだ研究段階にあった。ソニーなどによるCCD方式と、日立によるMOS方式が、開発に向けて競り合っていた頃である。和田先生の講演は固体撮像素子に関わるもので、CCD方式とMOS方式の可能性について語られた。


講演が終わると、会場から質問がなされた。「CCD方式とMOS方式の可能性について語られましたが、ふたつの方式のいずれが実用化され、使われるようになると考えておいででしょうか」
和田先生の答えは、「いずれの方式が商品化され、使われるようになるのか、その決め手になるのは開発に関わる技術者たちの執念でしょう。より強い執念をもって取り組んだ側の方式がモノになり、商品化に成功するでしょう」であった。


それから数十年を経たいま、CCD方式とMOS方式はいずれも進化をとげて、テレビカメラやデジカメさらには携帯電話に多用され、大いに役立っている。どちらの側の技術者たちも、開発に向けて執念を燃やし続けた、ということであろう。


「THE STORY OF MY MAZDA」の記事を読み、優れた車(車としての性能と安全性や快適性など)の開発に対する執念を感じたのだが、私がそのように受け取った根底には、マツダに対する私の先入観も影響しているのかもしれない。ロータリーエンジンを実用化した世界で唯一のメーカー。ハイブリッド車に迫る燃費を実現すべく、エンジンの改良に執念を燃やして、成果をあげつつあるマツダ。


THE STORY OF MY MAZDA を読んでこのような記事を書いたが、トヨタなど他のメーカーで車に関わる人たちも、良い車を目指して執念を燃やしているはず。きょうのタイトルは「車の開発と技術者の執念」だが、車にかぎらず多くの工業製品の分野で、そして日本の各地で、多くの人が執念を燃やしているにちがいない。「モノづくり」に心血をそそいでいるその人たちが、その情熱を抱き続けることができるように、企業には充分に配慮してもらいたいものである。


(注)撮像管
テレビカメラのレンズを通して作られる光学像を、テレビ用の電気信号に変える真空管であり、テレビの黎明期からその黄金時代に至るまでを支えた。昭和30年代に使われたのは、イメージオルシコンとビジコンの2種類であったが、昭和50年代になると、新しく開発された幾種類もの撮像管が、用途に応じて使いわけられていた。半導体による撮像板の実用化に伴い、昭和60年代には半導体素子に切り替えられていった。なお、撮像管は真空管の仲間とはいえ、光学像を電気信号に変換するための部分には、半導体同様に固体物理に基づく技術が関わっている

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車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ [車]

昨年のいつ頃からであろうか、私は愛車の行く末を思うようになった。「乗り続けてきたワゴン車は、高齢車なれども快調に走れる。かさばる家具や庭木などを運ぶ際には役に立ってくれたものだが、最近は大きな荷物を積むことがないから、もっと小さな車の方が良さそうだ。高齢の車ということもあり、いきなり故障する可能性がある。車を使う日常生活を思えば、そんな事態になることは避けたい。ワゴン車の車検は1年以上も先だが、いつでも車を買い替えることができるよう、今のうちから準備しておこう」


というわけで、年末の頃からネットで車について調べ始めた。対象にしたのは各メーカーのいわゆるコンパクトカー。

毎日のように車を使っているとはいえ、この数年は30kmを超えて走ったことはなく、今後は高速道路を走ることもなさそうである。用途の多くは買い物などで、走るのは主に街中だから、コンパクトカーが良さそうである。コンパクト車にしぼったもう一つの理由は安全性にある。出費を抑える観点からは軽自動車が好ましく、用途としてはそれで充分なのだが、大型車にぶつかられたらひとたまりも無さそうな気がする。住んでいる愛知県はずいぶん以前から、交通事故による死者が日本で一番多い。私自身は数十年も無事故で過ごしてきたけれども、トラックなどがたくさん走るこの地方では、万一の場合を考えなければならない。


実用化が近づいている無人運転車は、高度の安全技術によって実現されるわけだが、市販車にも先進的な安全技術が装備されていることがわかった。安全技術の進歩に驚きながら、各メーカーのコンパクト車について調べ、候補に選んだ車の価格をネットでの見積もりで調べた。その結果、比較的に安価で安全性能にもすぐれた車として、第1候補にはマツダのデミオを選んだ。


マツダ以外のコンパクト車の場合、グレードによって安全装備に差がつけられており、安全性を高めるためのオプションを増やしてゆくと、思った以上に高額になることがある。マツダ車では、先進安全技術が標準装備になっており、自動ブレーキやカーテンエアバッグとサイドエアバッグなど、主要な安全装備はグレードにかかわりなく装備されている。私はさらに、「アダプティブLEDヘッドライト」と「360度ビュー・モニター」の機能を加えたくなった。現用ワゴン車のヘッドライトはハロゲンランプだが、対向車のためにロービームにすると、とくに雨の夜には前方視界が実に心もとない。「アダプティブLEDヘッドライト」は、対向車が視界にはいると、対向車に向かう光を自動的にカットするけれども、自車の前方はハイビームのままに照射する。前方に同方向へ向かう車があれば、自動でロービームになるけれども、視界を確保すべく考慮されているようである。「360度ビュー・モニター」は、障害物の近くで車を動かしたり、狭い場所に駐車する場合などに役立ちそうである。参考のために記しておくと、マツダ以外のメーカーもこのような機能をオプションにしている。


車を選ぶ基準には安全性のほかにも、車としての性能と性格や燃費、さらにはデザインや色など、幾つもの要素があるわけだが、デミオはそれらに関する私の要望を満たしている。とはいえ、前記のようなオプションを加えたことで、思ったよりも出費が増えそうだった。


購入を急ぐ必要はないのだが、デミオが気に入った私は、近くにあるマツダのディーラーを訪ねてみた。東に隣接する刈谷市の店である。


応対してくれたのは営業のYさん。洗練された応対術というべきか、なかなかに好感がもてる応対であり、あれこれ説明してくれながらも、決して押しつけがましいところはない。


差し出された見積書をみると、古いワゴン車の下取り価格を思ったより高くしてもらえたとはいえ、妻が不満を鳴らしそうな価格であった。年金暮らしをしている当方にしてみれば、少しでも安価に購入したいところだが、ディーラーの事情やYさんの立場もあるわけだから、値引きを迫るようなことはしたくないし、私の得意とするところでもない。購入を急ぐこともないので、しばらく話し合ったあとで店を辞去した。


家に帰ったあと、見積書を子細に検討してみると、いくつかの項目で費用を削れそうだった。それでもまだ高いな、と思っていると、数日後にYさんから電話があった。私は伝えた、「オプション価格になっている高価な白色からシルバーメタリックに替えるなど、価格引き下げの手段を幾つか検討中である」と。私に応えてYさんは言った。「こちらでも、もう少し値引きができるかも知れない」


というわけで、昨日の月曜日に再度店を訪れ、見積書を前に話し合った結果、さらに値引いてもらえることになった。新しい見積書を前にして思った。「いずれは買い替えるときがくる。これ以上の条件はないと思えば、そして惚れ込んだデミオであれば、この条件で買うことにしよう」


今年中には買い替えようと思っていたのだが、いきなりデミオを購入することになった。いまこれを書きながら、ここで決めて良かった、と思っている。


このブログのカテゴリーに「車」を加えました。デミオの使い勝手や燃費のことなど、車に関わる記事を投稿します。

 

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