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保険金での自動車修理に関する疑問 [車]

3月26日に投稿した記事「自動車接触事故と保険会社による過失比率判定」の関連記事です。


20年あまりも以前のことですが、右折すべく停車していると、いきなりショックがあり、左前方に人が転がりました。驚いて車を出ると、起き上がった少年が、「隣を走っている車に気をとられて、前をよく見ていませんでした」と言って謝りました。勢いよく転がったにしては、少年にはかすり傷もありませんでした。私の車はバンパーの左側が黒くなっているだけで、車体に異常はなさそうでしたし、少年のバイクにも目立った損傷はありませんでした。


その翌日、職場からの帰りにディーラーに立ち寄り、バンパーに付着した黒い物質の除去を依頼したところ、意外な言葉を聞かされました。「相手側の保険でできるんだから、バンパーを新品に交換しましょう」


交換する場合の費用を問うと、予想外に高額でした。バンパーの黒いよごれを除くだけでよいと伝えたところ、「外見では異常がなくても、バンパーの芯材が折れているかも知れないから、新品に替えた方がいいですよ。保険でできるんだし」との答え。


弾力性のある樹脂製バンパーは、内側に補強のための芯材があるとのこと。バンパーに力を加えてみても、何かが折れているような様子はありません。ディーラーの担当者に不信感を覚えた私は、バンパーの交換をことわりました。


相手の少年に電話をかけて、車には異常がなかったと伝えると、次の日に保護者とともに少年が訪ねてきて、黒くなったバンパーを修復させてほしいとのこと。何をするのかと見ていると、ふたりは持参したコンパウンドを取り出し、バンパーの黒くなった部分をこすりました。バンパーの一部に黒いしみのようなものは残りましたが、それで1件落着ということにしました。


きょうのブログで言いたかったのは、保険を使って行われる自動車の修理についての疑問です。コンパウンドで対応できる程度のことでありながら、「先方の保険でできるんだから新品のバンパーに交換しましょう」と言う。先日投稿した「自動車接触事故と保険会社による過失比率判定」に書いたように、板金修理で対応できそうなドアの損傷を、ドアそのものの交換で対処して、損保会社に高額な修理費を請求する。このように、自動車保険を適用してなされる修理では、修理料金が不当に高くされている場合がありそうです。そうだとすれば、損害保険会社は不当に大きな支出を強いられ、それが保険料金を高める結果をもたらすことになります。物損だけではなく、人身傷害を伴う事故においても、同様のことがありそうな気がします。保険金は自分の財布から出ないとはいえ、修理業者などに不当に儲けさせたなら、保険料を高めることになるはず。保険金で支払うのだからと安易に対応しないで、修理方法や修理金額に、もっと眼を向ける必要がありそうです。

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