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八十路にて詠む歌 57 [吾が詠みし歌]

      寒空に芽を伸ばしたるジャガイモの姿を愛でつ庭の畑に
                                                                                                                                                   
今年はジャガイモを2株分ほど収穫しました。庭に埋めた生ごみに混じっていたジャガイモの皮から発芽したものを放置しておいたら、やや小ぶりながらも芋が採れました。最近になって気がついたら、その場所からさらに2本のジャガイモが育っています。採り残していた小さな芋から芽を出したのでしょう。小松菜と並んですでに10cmあまりになっております。芋が育つとは思えませんが、このまま見守ることにします


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野菜の効率良い収穫方法 [雑感]

サツマイモを収穫したあとの庭の畑で、小松菜と春菊にサラダレタスが育っています。一般的には引き抜いて収穫するのでしょうが、我が家では必要とする量だけの葉をちぎり、株はそのまま残しています。しばらくすると、残りの小さな葉が伸びて、再び収穫できるようになります。家庭菜園でしかできないやり方ですが、効率の良い収穫方法だと自負しています。
                                                                                                                                                   
暑い時期に生い茂っていたバイアムですが、秋に入ってその半分以上を抜きました。10本ほどは抜かずに、株元で切ったまま放置しておいたところ、新しく伸び出した茎に葉をつけております。熱帯地方原産の植物ながら、今なお野菜として役立っております。葉をちぎるやり方がバイアムの収穫方法ですから、我が家では小松菜などにもそれを適用していることになります。

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八十路にて詠む歌 56 [吾が詠みし歌]

     健気にも冬の地中に生きる虫鍬にて戻す庭の畑に
                                                                                                                     
サツマイモを収穫したあとの庭の畑に、小松菜やサラダレタスに春菊が葉を伸ばしています。野菜を採ったあとの土を掘り返してみると、コガネ虫の幼虫やミミズが出てきます。ミミズはともかくコガネムシの幼虫は害虫ですから、いつもなら潰してしまうのですが、地中で春を待つ虫がけなげに思われたので土をかけてやりました。  











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八十路にて詠む歌 55 [吾が詠みし歌]

  市役所のロビーにて聴くコンサート無名の奏者と無名の聴き手
                                                                                                                                                 
市役所のロビーでときおりコンサートがあります。その名もロビーコンサート。
                                                                                                                                                 
先日のコンサートでは、鈴木バイオリン製造株式会社の社長がバイオリン奏者でした。3歳からバイオリンを学びながらも、進学したのは南山大学経済学部で、卒業後はトヨタ紡織株式会社の経理業務を経て、ドイツ系外資企業に移ったとのこと。そのような経験を経てから、2019年に30歳そこそこで鈴木バイオリンの社長に就任し、会社の建て直しに成功しつつあるとのこと。鈴木バイオリン製造株式会社は本社がこの大府市にあります。大府市主催の産業祭りなど、様々な行事で小野田社長の演奏を聴く機会があります。
                                                   
小野田さん以外の奏者はピアノ奏者とソプラノ歌手。会社の社長や音楽教室の講師など、いずれもプロの演奏家ではなく、世間的には無名の奏者だが、用意された座席を埋めた聴衆を前に、楽しいひとときを提供してくださった。演奏の合間になされる小野田さんの解説も良かった。来月のロビーコンサートではコントラバスが演奏されるとのこと。楽しみにしております。


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実力がありながらも無名の演奏家 [音楽およびオーディオ]

八十路にて詠む歌 54(11月8日 投稿)」を投稿したら、以前に投稿した記事「高級ブランド製品のブランド名を隠したとき・・・・・・ある実験の興味ある結果(2015.11.21)」を思い出した。ワシントンの地下鉄駅で、バイオリニストのジョシュア・ベルがストリートミュージシャンに扮して演奏したところ、行き交う人のほとんどから無視された。演奏者が無名であれば、いかに勝れた演奏がなされても無視されることが、実験的に示されたできごとである。
                                                   
                                         
あるブログに面白いことが書かれていた。著名なバイリニストであるジョシュア・ベルに関わる記事である。その記事を確かめようと思い、ウィキペディアでジョシュア・ベルの項を見ると、次のような記事があった。
                                         

Wikipediaのジョシュア・ベルの項より引用
〈ワシントン・ポスト紙の実験〉ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、ジーン・ワインガーテン(英語版)の発案で、2007年1月12日の朝のラッシュ時、ベルは野球帽を被り、地下鉄ワシントンメトロのランファン駅にて、ストリートミュージシャンに扮する実験を行った。曲目は前日のコンサートと同じものであり、それもメジャーなものだった。その様子を隠しカメラで撮影したところ、実験の約45分間でこの横を1,097人が通過したものの、金を置いて行った客は28人、ちゃんと立ち止まって演奏を聞いたのは7人、この人物がベルだと気付いたのはたった1人だった。そして、ベルが客から得た金は、ベルだと気付いた一人から得た20ドルを除けば、わずか32.17ドルだった。
これは、たとえ近くで名演が行われていても、注意深く観察しなければ多くの人がそれに気付かないことを示した実験報告だとして、ヴェインガーテンは2008年のピューリッツァー賞を受賞している。また、ワシントン・ポストはこのビデオをYouTubeに投稿している。

YouTubeのその動画を見れば、上記の記事に記されている状況がよくわかる。忙しそうに行き交う人のほとんどは、演奏しているジョシュア・ベルに顔を向けることもない。
この実験が騒音の少ない場所で行われたにしても、通行人の足を止めることはなかったかも知れないのだが、演奏者がジョシュア・ベルとわかっていたら、騒がしい場所であっても多くの人が集まったことだろう。
上記の記事には、「これは、たとえ近くで名演が行われていても、注意深く観察しなければ多くの人がそれに気付かないことを示した実験報告だとして、ヴェインガーテンは2008年のピューリッツァー賞を受賞している」とあるが、たとえ立ち止まって注意深く観察したところで、多くの人は名演奏とは思わなかったのではなかろうか。演奏される曲目がなんであろうと、その奏者は無名のストリートミュージシャンなのだから。
                                         

音楽に関わる実験には他にも面白い例がある。オーディオ機器は機種によって驚くほどの価格差があり、数百万円のアンプや1000万円のスピーカーがある一方で、1000円程度の製品もある。その価格差が音質にも相応に大きな差をもたらしているのか。そのような疑問に応えるには、ブラインドテストによる比較試聴が望ましく、日本だけでなく海外でも行われており、その結果が報告されている。そのひとつが、音楽之友社発行の雑誌「stereo」の2004年3月号に掲載されている。オーディオの愛好家たちが評者になって、幾種類ものアンプをブラインド評価したところ、300万円の有名ブランド製品が、9800円のデジタルアンプに負けたとのこと。オーディオ愛好家たちの間で話題になったできごとであり、今でもその結果をネットで見ることができる。
高級ブランドの超高額製品を購入した人たちの多くは、その音質に満足していることだろう。それに勝る音質を望むことはできないと思えるのだから。同じその製品のブランド名がわからないようにして、数十分の一の価格で売り出したなら、売れ行きはどうなるであろうか。それを買った人は音質に満足しつつも、さらなる高音質を求めたくなるのではないか。世間にはそれよりはるかに高額な製品があるわけだから。
音質をきちんと評価できる能力さえあれば、価格にまどわされることなく製品を見抜くことも可能であろうが、それもかなり難しそうである。人の価値判断がブランドや価格に影響されるからこそ、ブラインドテストによる評価が意味を持つわけだが、先に紹介した記事にも見られるごとく、オーディオに精通しているはずの人たちにとっても、音質の評価は容易ではなさそうである。結局のところは、そういったことを意識しつつ、自分で納得できる製品を選ぶしかないと言えそうである。

9月15日の記事「自作スピーカー音楽を聴く楽しみ」に書いたように、数十万円から百万円程度のスピーカーを試聴しても、私の耳にはさほどに良い音に聴こえなかった。いまでは自作のスピーカーで音楽を聴いているわけだが、それでもさしたる不満を覚えないのは、私の耳がいわゆる「駄耳」であるためであろうか。たとえそうであろうと、高級機を追い求めたがらないこの耳を頼りに、私はこれからも音楽を楽しもうと思う。  (再掲おわり)                                         
                                          
もしかすると、実力がありながらも、コンテストなどでの入賞を逃したがゆえに、無名のままに終わる演奏家も少なくないのかもしれない。


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八十路にて詠む歌 54 [吾が詠みし歌]

     著名なる奏者ならねどビオロンの音色身にしむ秋の公園
                                                                                                                                               
近くのあいち健康の森公園で野外演奏会がありました。出演者たちはそれぞれに、演奏活動に励んでいるとのことでしたが、私は初めて聞いた名前やグループ名でした。  
                                                                                                                                                
先日開催された大府市産業祭りの会場では、スギテツなる二人組の演奏を聴きました。テレビの「題名の無い音楽会」にも出演するなど、かなり知られた奏者らしいが、私は初めて聞く名前でした。G線上のアリアなどを聴いていると、著名な演奏家に劣らない演奏に聴こえました。もしかすると、世間的には知られないまでも、多くの勝れた演奏家が存在するのではないか。そんな思いを抱いた次第です。

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八十路にて詠む歌 53 [吾が詠みし歌]

        秋冷えに狂い咲きたる花あわれムクゲにアジサイ鮮やかなれど
                                                                                                                                                   
近年はアジサイが落葉しないままに年を越すことがあります。ことのほかに暑かった猛暑の名残でしょうか、庭のムクゲとアジサイが花をつけておりますが、季節はずれの花を訪れる蝶はありません。父が詠んだ歌<秋まけて咲く夕顔の花あはれ訪い来る虫もあらぬと思へば(2022.8.27 「父の歌集より 1」)>が思い出されます。


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