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ナガイモの植え付け [生活雑感]

ナガイモは連作を嫌うそうだが、これまで3年にわたって、同じ場所で作り続けてきた。これまでのところはさしたる問題も無かったので、今年も同じ場所で作ることにした。深さ40cm程度の耕土の上に、高さ40cmほどの土を盛り、周囲を不要になったスダレで囲ってある。(廃材を利用した枠でスダレを支え、土の圧力に耐えられるようにしてある)


収穫量には満足しているが、5本に1本ていどは、途中から枝分かれした形状になる。調べてみたら、芋の生育過程に重力で土が下がると、そのような芋ができるとあった。そこで今年は、2月のうちに植え付け場所の準備をしておいた。


昨年は種芋を買い忘れ、幾つものホームセンターを回ってようやく、10cm以上の芽が伸び出した状態の種芋を買うことができた。今年はぬかりなく、早々に買っておいたので、昨年よりひと月も早く植え付けることができた。


ナガイモは10月中に落葉するが、芋が熟すのを待って収穫したほうがよいので、掘り出すのは11月の後半になってからになる。連作も4年目になるのだが、うまくゆくよう願っている。


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圧力鍋で炊く飯の味 [生活雑感]

故郷の生家に帰るたびに気づくことがあった。生家の炊飯器はかなり古いマイコン式だが、私の自宅で炊く飯よりうまいのである。自宅で使っている炊飯器はIH加熱式であって、生家のものより高価であった。生家で購入している米はごく普通の銘柄である。私の家では「あいちのかおり」か「コシヒカリ」であるが、いずれを炊いても生家の飯にはおよばない。


現用の炊飯器は7年以上も使い続けてきたので、そろそろ買い替える時期だろうと思い、ネットを利用して品定めしをしていると、圧力鍋での炊飯に関する記事が見つかった。圧力鍋を利用すれば、通常の炊飯器で炊くよりうまい飯が炊けるとのこと。さらに調べてみると、圧力鍋炊飯に関わる多くの記事があり、いずれもその有用性を主張している。


我が家でもかつて圧力鍋を使っていたが、妻が70代になってからのある日、「こんな重い鍋は使いたくない」と言い始めたので、あっさり処分してしまった。圧力鍋がいかに有用であろうと、重いものは使えない。もしかすると、最近の製品には軽いものがあるかも知れないと思ってネットで調べてみると、以前には考えられなかったほどに軽い製品が幾つも市販されている。それだけでなく、意外なほど安価に購入できそうである。


というわけで、軽いうえに安価であって、ネットの世界で評判もよい製品を買うことにした。5合までの炊飯が可能でありながら、全重量は2Kgであり、蓋をとれば1.2Kgである。以前に使っていた圧力鍋とは比較にならないほどに軽量であり、妻が扱ううえで支障はない。


その圧力鍋を使ってみると、炊飯に要する時間が4分の1になり、炊きあがりの結果は炊飯器の場合よりも良いという結果になった。とくに好ましい結果が得られるのは玄米(注)を炊く場合である。


というわけで、7年あまり使ってきた炊飯器には別れを告げて、炊飯は圧力鍋で行うことになった。時間と電力消費量を節約できただけでなく、同じ米でありながら飯もうまくなった。高価な炊飯器を買う代わりに、3000円あまりの圧力鍋で間に合うことにもなった。炊飯器の買い替えを急がず、あれこれと調べていたおかげで、使いやすい圧力鍋が見つかり、このような結果になった。せいてはことをし損じるという。急がば廻れとも言う。どうやらやはり、じっくりと事にあたった方が良さそうである。


(注)我が家で食す米は、「JAあいち」が販売する玄米である。30Kg単位で8000円から9000円ほど(銘柄などによる)で購入できる。その玄米を、家庭用の精米機で好みの精米度に精米して使っている。7分つきを使うことが多いが、ライスカレーを作る場合には、玄米を圧力鍋で炊いた飯が合っている。

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通販化粧品の満足度 [生活雑感]

新聞の折り込み広告を片づけようとしたとき、「満足度96%」なる大きな文字が見えた。何のことだろうと思ったら化粧品の広告である。96%というのはユーザーの満足度だという。広告の下部にはユーザーから寄せられたという感想文も載っている。


広告を見て思った。96%なる数値が事実であろうと、その化粧品の真実を表す数値とは言い切れないのではないか。記載されている感想が事実としても、高価ゆえに高い効果を期待し、効果があったと思い込んだ結果かもしれない。もしかすると、高価なその製品はインチキ商品かもしれない。


いずれにしても、96%は微妙な数値である。その化粧品がインチキ製品であり、効果が得られなかったユーザーからクレームがよせられても、効果が得られない少数派として、メーカーは言いのがれるだろう。インチキ製品であったにしても、96%なる数値につられて買ったユーザーに対して、プラシーボ効果をもたらす可能性がありそうである。


ここまで書いたところで、通販で売られている化粧品を調べてみた。私が知らなかっただけかもしれないのだが、化粧品には驚くほどに高価なものが多い。6000円もする化粧品の広告を見て、こんな製品を買うのはどんなユーザーだろうと思った。高価なそれらの商品には、満足度を表示しているものも多いが、その殆どは90%以上としており、中には100%とされる商品もある。


興味に駆られるままにさらに見てゆくと、<1000円以下の化粧水、「お得度」の1位はちふれ>なる記事が目にとまった。その記事は2011年9月8日のライブドアニュースに掲載されている。


2011年9月8日のライブドアニュースより、<1000円以下の化粧水、「お得度」の1位はちふれ>を引用

  化粧品市場の中で前年比7.6%増収と好調な「1000円以下の化粧水」市場。「専科(資生堂)」「ちふれ(ちふれ化粧品)」「肌研(ロート製薬)」「なめらか本舗(常盤薬品工業)」「ピュアナチュラル(pdc)」など、競合する市場に新製品が続々と投入されて競争は激化している。この激化する化粧水市場の勝者となるのは、どのブランドなのか? オリコンDDが20代~50代の女性を対象に「ブラインド・ホームユーステスト」による満足度調査を実施した。化粧水選びでもっとも重視するポイントである「保湿力」では、資生堂の「専科」がトップ。コストパフォーマンスでは、ちふれ化粧品の「ちふれ」が選ばれた。
  調査手法は、ブランド名を隠した調査対象商品を家庭で実際に利用してもらい、評価を求める手法で、「1000円以下の化粧水を週1回以上使用する」という全国1176人から回答を得た。調査期間は2011年6月11日~6月17日。
  化粧水を選ぶ際に重要視するポイントとその項目でもっとも高く評価されたブランドは以下のとおり。重要視するポイントの高い順に「保湿力の高さ(ナンバーワンブランドに選ばれたのは「専科」)」「うるおいの持続性(同「専科」)」「付け心地の良さ(同「ちふれ」)」「浸透力の高さ(同「ちふれ」)」「肌馴染みの良さ(同「ちふれ」)」「肌にやさしい・低刺激(同「肌研」)」「コストパフォーマンス(同「ちふれ」)。 (引用おわり)


最もコストパフォーマンスが良いとされた「ちふれ」について調べてみたら、比較的安価な化粧品を作るメーカーとのこと。価格の安さによって「安かろう悪かろう」との誤解を受けないように、他社に先駆けて化粧品の内容を公表したメーカーだという。先に引用した記事によれば、先入観の影響を受けないブラインドテストによって、その「ちふれ」なるメーカーの製品が最も好ましいものと判定されたことになる。そのブラインドテストには1200人に近い女性が関与したというが、メーカーや製品名を隠すことなく評価を求めたならば、結果は全く異なっていたにちがいない。おそらくは、有名メーカーの製品が圧勝したことだろう。
            
付記
オーディオアンプについてもブラインドテストが行われ、結果が公表されている(2015年11月21日に、音楽およびオーディオのカテゴリーに投稿した記事「高級ブランド製品のブランド名を隠したとき・・・・・・ある実験の興味ある結果」参照)。300万円の高級アンプが1万円以下のアンプに負けたということで、大きな話題になったできごとである。


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庭に自生したヤマイモは烏が植えた? [生活雑感]

今年もまた、庭のあちこちにヤマイモが芽を出し、蔓を伸ばしています。自生した苗のひとつを掘ってみたところ、直径7mmほどの小さなムカゴから伸び出していました。ムカゴを蒔いたことはないので、烏かヒヨドリが運んだものと思われますが、そうだとすれば、鳥の体内を無事に通過できるムカゴがあるということになります。ムカゴの皮は鳥の消化液におかされないのでしょうか。掘り出した苗の根元には、無傷のムカゴがついておりましたから、鳥によって運ばれたのであるなら、運んできたのはおそらく烏でしょう。庭先のフェンスに烏がとまることがあるのですが、その嘴はいかにも大きなもので、ムカゴを丸呑みすることができそうです。自生した山芋は少なくとも6本ほどありますが、そのほとんどはフェンスに近い場所です。そのことも、ムカゴを運んだのが烏と判断する根拠です。


昨年の秋、試しに蔓の根元を掘ってみたら、30cmほどの芋がとれました。やや小ぶりとはいえ、スーパーで売っている長芋と同じ種類でした。栽培されているヤマイモのムカゴが烏によって運ばれ、庭先で芽を出したのかも知れません。そうだとすれば、町のあちこちに、スーパーのヤマイモを起源とするヤマイモが、さかんに蔓をのばしていることでしょう。


今年は庭の隅にヤマイモを植える場所を作り、購入した種芋を埋めてみました。10本の種芋から伸び出した蔓が、いまは高さ2mのネットを覆うほどになっております。蔓が枯れたら収穫時期とのこと。11月頃の収穫を楽しみにしています。


自作のワードローブはすばらしい [生活雑感]

6月24日の記事「家具を製作しています」の続きです。予想外に時間を要したワードローブでしたが、結果的には満足すべきものができました。


これまでに作った最も大きな家具は、高さ180cmの食品庫でした。今度の家具は高さ186cmですから、記録を更新したことになります。


両開きのドアは太鼓張り(フラッシュ構造)技術で作ったので、大きくても湾曲はわずかですが、3個の蝶番をまちがいなく取り付けるため、余った板材を使って試行錯誤を繰り返しました。蝶番用のネジ穴を開けるためのドリル(ヒンジドリル)を購入するなど、予定外の出費が多々ありましたので2万円を超えましたが、使い勝手の良さを思えば、それよりはるかに高額な商品に勝るものができたと自負しています。


喜んでいる妻を見ておりますと、さらに何かを作りたくなります。私は妻に言いました「80代になってからもいろんなものを作って、自作家具の高齢者記録を目指してみようか」と。むろん冗談まじりの言葉ですが。


太鼓張り工法にチャレンジした結果、この技術を応用した素人向きの製作法を思いつきました。大きなサイズのファルカタ集成板(90cm✕180cmで厚さ12mmの集成板があります)の両面に薄いシナベニアを貼り付けてから、所定の部材にカットしてもらえば、楽な作業で太鼓張り工法の利点(反り対策と軽量化)が得られそうです。この方法に問題がないとわかれば、ワードローブに服を詰め込んでいる娘のために、この技術を使ったワードローブを作ってやろうと思います。さてどうなりますやら。

家具を製作しています [生活雑感]

先頃のある日、妻が言いました。「新しいワードローブを買いたい」


というわけで、妻といっしょに近くのニトリへ行ったのですが、展示されていた製品はいずれも、下部に引き出しがついていました。引き出し部分がなく、上下2段に衣類をかけ得る構造であれば、妻の要望にかなうのですが、そのような製品はないようです。


私は言いました。「適当なものはなさそうだから、洋服ダンスくらい俺が作ってやるよ」


私はすでに幾つもの家具を作ってきました。メーカー製に勝ると自負している(自慢するのは家族の前ですが)ローボードなど、かなり大きな家具も作った経験があります。食器棚と天井の間に設置する収納家具(地震に備えた食器棚の転倒防止対策として)など、いずれも必要にせまられて作ったものですが、すこぶる満足できる結果になりました。
                              
自作のワードローブとはいえ、使い勝手の良さとともに見栄えの良いものにしたいので、設計にはかなりの時間をかけました。ハンガーをかける横棒は上下2段ですが、下段の幅をやや狭くして、上段の一部には丈の長いコート類をかけることができるようにしてあります。その図面を持ってホームセンターカインズの木工教室に出向き、担当者に相談したところ、「扉が大きいために、塗装したら湾曲する懼れがあるから、太鼓張りにしたほうがよいだろう」とのこと。


ネットで調べてみると、「太鼓張り」なる技術は日本人の考案になる製法であり、今では海外でも採用され(フラッシュ構造)、多くの家具に適用されているとのこと。板材を組んだ枠の両側に薄い合板を貼りつける構造であり、板材の切断と組み立てに高い精度を要すなど、素人には難しそうですが、思い切ってチャレンジすることにしました。


というわけで、一週間ほど前からワードローブを作っています。板材を購入したカインズで、私が描いた「木取り図」通りにカッティングしてもらったのですが、極めて高精度に切ってあるため(注)、初めてチャレンジした「太鼓張り」もうまくゆきました。「太鼓張り」の芯材を組むためにネジを使いましたが、そのネジを隠すためのパテ埋め作業を要すなど、ずいぶん時間がかかりました。部材はすべて完成し、残すところは塗装と組み立て作業です。側板や扉などを塗装してから組み立てますので、完成は来週になりそうです。



注 板材のカッティング精度


カインズの作業現場には、「3mm程度までの誤差はご容赦ください」と表示してありますが、切断装置自体の精度はかなり良いものらしく、今回の切断誤差は0.3mm以内でした。結果的に精度が良かったのは、カインズホーム木工教室の指導員が自分でカットしてくださったためかも知れません。完成したら写真を見てもらうとともに、お礼の言葉を伝えようと思います。



紙パック式の掃除機を選んだ理由 [生活雑感]

妻が新しい掃除機に替えたいという。10年あまり使っている現用品はヘッドが傷んでいるうえに、重くて扱いにくいと感じるようになったとのこと。

というわけで、価格COMにて最近の掃除機について調べたところ、売れ筋の上位5番まではすべてサイクロン方式であり、ダイソンの製品が3機種も含まれている。ダイソンの3機種はいずれも、掃除機としては極めて高価でありながら売れており、購入者からは満足度の高いレビューが書き込まれている。
                                          
紙パック式の掃除機も健闘しており、高い評価を得ている製品もそれなりにある。紙パック式掃除機に対するクチコミ評価を見るために、アマゾンのカスタマーレビューに眼を通したところ、興味深いことがわかった。サイクロン式から買い換えた人による書き込みも多いが、その多くは紙パック式に替えて良かったと書いている。紙パック式にして良かった点として、溜まったゴミの処置が楽であること、ゴミを処置する際にゴミが飛散しないこと、フィルターを頻繁に清掃する煩わしさから解放されたこと、吸塵力が強いこと、比較的に音が静かなこと、軽くて扱いやすいこと、安価に買えたことなどがあげられている。紙パック式掃除機に買い換える前のサイクロン式掃除機は、当然ながら数年以上も前の機種のはずだから、あげられている欠点が最新の機種にあてはまるかどうかわからないのだが、高価なところは今も変わっていない。

先にあげたダイソンの3機種はいずれも充電式であり、充電に要する時間は5時間、掃除に使用できる時間は30分から40分となっている。通常の用途に支障はなさそうだが、高価なバッテリー(安価な互換バッテリーですら、アマゾンで5000円以上)の寿命は1年半から2年とされている。それにも拘わらず、紙パックを使わないのでランニングコストの点では有利だと喧伝されている。10年間に使う紙パック代を加えても、紙パック式の方がかなり安上がりなのだが。

ネット通販でのクチコミ評価では、ダイソンの高価な掃除機は高く評価されている。そのクチコミに惹かれて購入した人も多いと想われるが、その人が紙パック式に戻ったユーザーのクチコミ評価を読んでいたなら、安価な紙パック式掃除機を選んだのかも知れない。

というわけで、私は紙パック式を買うことにして、軽量であって使いやすそうな機種を選んだ。現物を見ないままに購入することが多いネット通販では、クチコミが貴重な情報源とはいえ、その信頼度に不安を覚える方も多いと思われる。そうであろうと、その内容を吟味しつつ参考にすれば、判断を誤ることはないはずである。私はそのようにして、様々な家電製品などを買ってきたのだが、不満を覚える結果になったことは一度もない。ネット通販における問題点が指摘されることも多いゆえ、心しながら利用して行こうとは思っている。


固い瓶詰めの蓋を簡単に開ける方法 [生活雑感]

瓶詰めのブルーベリージャムを買ったのはよいが、大きめの瓶ということもあり、大気圧でくぼんだ蓋が開かなかった。ヘアードライアーで蓋を加熱し、ゴムシートを巻き付けて力を加えても開けることができなかったのだが、驚いたことに、妻の助言によって簡単に解決してしまった。

以前から木工作業をしてきたので、我が家には様々なクギがある。妻が用意してきた7cmほどのクギとハンマーを使って瓶詰めの蓋の中央部に小さな穴を開けると、穴から空気が吸い込まれる音がして、くぼんでいた蓋が平らになった。その結果は言うまでもなく、軽い力で蓋を開けることができた。蓋の面積は34㎠ だから、内部の圧力が2分の1気圧だとしたなら、蓋内のパッキンには大気によって17Kgの圧力が加わっており、容易には開けることができなかったわけである。はづした蓋の内側を見たら、パッキンにはガラス瓶のふちがくいこんだ窪みができていた。

私は先入観や固定概念に囚われないと自負しているのだが、ジャムの蓋については従来のやり方(蓋を加熱して内部の圧力を上げるとともに、熱膨張によって蓋を弛める方法)にこだわっていた。私が苦労しているのを見た妻は、蓋に穴を開ければよいのだと提案したわけだが、実のところ、我が家ではこれに類したことがしばしば起こる。妻が私よりも固定概念に囚われないのか、あるいは直感力に勝れているのか、いずれにしても、これからも妻の助言に助けられることが多々ありそうである。


IHクッキングヒーターに替えて良かったこと [生活雑感]

11月8日の記事「ネットから得た情報で家電製品を修理」の中で、IHクッキングヒーターを自分で設置したことを書いたが、それは今から3年半ほど前のことである。ガスこんろの調子が悪くなった機会に切り替えたのだが、「思い切って替えて本当に良かった」という結果になった。

高額なIHクッキングヒーターが備える機能(アルミの鍋が使えるなど)の多くは、必ずしも必要とは思えなかったので、三菱電機製の格安の製品を選んだ。結果的にはその機種で十分に満足できているので、ずいぶん得をしたような気がしている。この記事を書くために調べてみたら、IHクッキングヒーターの価格は3年まえよりずいぶん安くなっている。さほどに必要とされない機能を省いた機種が増えたのだろうか。

IHクッキングヒーターの恩恵は、使い始めた初日からもたらされた。調理に際しての無駄な放熱が少ないために、夏季の作業が快適になり、空調への負担も大きく軽減される。油を使う調理に際しては、蒸発する油が激減するために、レンジフードに付着する油もわずかなものとなる。

ガスで油を使う調理をする場合、もっとも油が蒸発するのは鍋やフライパンの周辺部からではなかろうか。揚げ物料理に際しては、炎に舐められるフライパンの周辺部の温度が高くなり、その部分で油がガス化しやすいと思われる。いずれにしても、IHクッキングヒーターを導入してからというもの、レンジフードに付着する油は極端に少なくなった。

庭で採れたヤマモモの実でジャムを作ったことがある。加熱しながらかなりの時間をかけて鍋の中をかき混ぜたのだが、火を使わないので、鍋のそばに肘をつき、のぞき込みながら作業することができた。天ぷらを揚げるときにも発火を懼れなくてすむ。調理時に着衣に火が移る事故も珍しくはないようだが、IHクッキングヒーターを使う場合には、そのような事故は起こりようがない。多くの長所を有するIHクッキングヒーターは、高齢化社会の中で急速に普及してゆくだろう。


自分で作った家具はすばらしい [生活雑感]

私はこれまでに幾つもの家具を作ってきた。最初に作ったのは、玄関の下駄箱脇に置く家具である。家具店を回っても適切なものがなかったので、思い切って作ってみることにしたのだが、結果的には大成功と言えるものができた。これまで20年近くも使ってきたが、そのサイズといい、使い勝手といい、まったく不満のない製品である。
書いた図面をもとに板材を買い、ホームセンターで切断してもらったのだが、正確に切ってもらえたので、組み立てに苦労することはなかった。使ったネジクギの穴は木で栓をしてクギが見えないようにするなど、私のこだわりがこめられている。
塗装の段階では意外な程に時間がかかることになった。木材の端材を使ってあれこれ試しているうちに時間がかかったうえに、ニスを3回も塗り重ねたので、随分と時間を要す結果になった。とはいえ、妻とふたりでの塗装作業は楽しかったので、苦労したという気持ちはない。
油性のウレタンニスは耐久性に勝れており、傷は一つもできていない。

リビングやダイニングルームに置いた棚の地震対策として、天井との間にダンボール箱などをはさむように推奨されている。どうせなら、その部分に家具を挟んだらよかろうと思い、収納家具を作ることにした。家具作りを経験していたこともあり、通常の日常生活を送りながらも、10日ほどで同じような家具をふたつ作れた。天井との隙間は5mmほどしかないので、地震によって棚が転倒する虞はなさそうである。

家具などを作った経験があると、気楽に木工作業ができるようになる。棚の類いはむろんのこと、庭へ出るための手すりつきの階段など、様々なものを作ってきた。いまでは、音楽を聴くスピーカーすらも、そのすべてが自作品になっている。スピーカーについては、2015年9月15日の記事「自作スピーカーと音楽を聴く楽しみ」を読んでいただきたい。この記事を書いているいま、スピーカーから聞こえているのは、モーツアルトのピアノ協奏曲第26番である。


ブランドに囚われないと得をすることがある [生活雑感]

私が使っているテレビも、パソコンとともに活用しているプリンターも、この国で幅をきかせているメーカーの製品ではない。ネットを介して充分に調査し、私の希望に合致すると思われるものを選んだ。それらはいずれも、それ以前に使っていた製品よりも満足度が高く、購入してから数年を経ている現在も、不満をおぼえるところは少しもない。人気のあるメーカーのものより安価に購入できたうえに、性能的にも満足できているのだから、私にとってはありがたい製品である。

使っている52インチの液晶テレビは、量販店ではあまり眼にできないメーカーの製品ながら、ネットの世界で好評を得ており、音質に関しては最高度に評価されていた。多くのクチコミを分析し、音質を重視して購入したそのテレビは、比較的に安価でありながら画質が良く、液晶テレビにしては極めて音質が良い。
使用しているプリンターは、私の用途に充分な性能を有しており、ありがたいことに、インク代が少なくてすむという特徴もある。インクカセットを5個以上使う他社製品と異なり、このプリンターのインクは4個だけだが、私の用途に関する限り、印刷画質に全く不満はない。使い勝手も申し分がなく、不満を覚えるところはほとんどない。

娘が使う靴には10年前から履いているものがあると聞き、驚かされたことがある。手入れをすれば革製品は長持ちするというのだが、こまめな手入れなどできない私は、雨に濡れても問題のない合成皮革の靴しか使っていない。販売店に並んでいる靴の中から、ブランドを見ることもなく選びだし、試しに履いて気にいれば買う。靴の購入に際して、以前の私はわずか数分間で決めることが多かったので、そんな私を妻は面白がっていた。あまり安価なものは長持ちしないことがわかってからは、少しは時間をかけて選ぶようになったが、ブランドに興味がないのは今も変わりがない。靴に関しても、私はまったく損をしていないと思っている。


ネットから得た情報で家電製品を修理 [生活雑感]

電気製品などが故障したとき、私は自分で直すことを考える。電気に関わる技術者とはいえ、個々の電気製品についての知識は乏しいのだが、ネットから得た情報が大いに役立って、さほどに苦労しなくてすむことが多い。

キャノンのプリンターを使っていた5年ほど前には、ネットからの情報を参考にしながら分解し、インクで汚れた基盤やコネクターなどを清掃したりして、正常動作に復活させたことがある。オーディオ機器やテレビなどのリモコンは、ボタンを押しても動作しなくなることがある。その対応策もネットで調べて直すことができた。これは簡単な方法であり、リモコンの故障の多くはこのやり方で治せると思われる。CDプレイヤーのように回転する機構をもつ機器は、古くなるとゴムベルトが劣化して、CDディスクを受け付けなくなるなど、動作しなくなることがある。規格にあったゴムベルトを購入すれば、自分で直すことができるのだが、ネットの世界で探せばそのやり方を見つけることができる。故障とはいえないまでも、パソコンの動作に問題を生じたときや、ソフトの使い方で困ったときも、ネットからの情報が役に立つことが多い。

ネットからの情報が役に立つのは、家電製品を修理する場合にかぎらない。ABS樹脂製の器具が破損したときには、アセトン系の接着剤での修復方法を学んだ。ガスこんろからIHヒーターに切り替えた際には、分電盤内の工事(有資格者でなければ作業することができない)以外のすべてを自分でやったのだが、この場合にもネットから得た情報が役立った。

思い切って修理にチャレンジすれば、出費を節減できるのみならず、作業そのものを楽しむことにもなるが、それなりに注意すべきことはある。自分でやれば自己責任ということになるし、作業の内容によっては有資格者しかできないこともある。自己責任には失敗する可能性が含まれるわけだが、失敗しても損をすることは少ないゆえ、チャレンジして楽しんだ方が得である。家具やスピーカーなどの製作や、家の外構工事など、故障修理のほかにも様々なことに手を出してきたのだが、楽しんだうえに支出を抑えることもでき、ずいぶん得をしたと思っている。


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