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圧力鍋で炊く飯の味 [生活雑感]

故郷の生家に帰るたびに気づくことがあった。生家の炊飯器はかなり古いマイコン式だが、私の自宅で炊く飯よりうまいのである。自宅で使っている炊飯器はIH加熱式であって、生家のものより高価であった。生家で購入している米はごく普通の銘柄である。私の家では「あいちのかおり」か「コシヒカリ」であるが、いずれを炊いても生家の飯にはおよばない。


現用の炊飯器は7年以上も使い続けてきたので、そろそろ買い替える時期だろうと思い、ネットを利用して品定めしをしていると、圧力鍋での炊飯に関する記事が見つかった。圧力鍋を利用すれば、通常の炊飯器で炊くよりうまい飯が炊けるとのこと。さらに調べてみると、圧力鍋炊飯に関わる多くの記事があり、いずれもその有用性を主張している。


我が家でもかつて圧力鍋を使っていたが、妻が70代になってからのある日、「こんな重い鍋は使いたくない」と言い始めたので、あっさり処分してしまった。圧力鍋がいかに有用であろうと、重いものは使えない。もしかすると、最近の製品には軽いものがあるかも知れないと思ってネットで調べてみると、以前には考えられなかったほどに軽い製品が幾つも市販されている。それだけでなく、意外なほど安価に購入できそうである。


というわけで、軽いうえに安価であって、ネットの世界で評判もよい製品を買うことにした。5合までの炊飯が可能でありながら、全重量は2Kgであり、蓋をとれば1.2Kgである。以前に使っていた圧力鍋とは比較にならないほどに軽量であり、妻が扱ううえで支障はない。


その圧力鍋を使ってみると、炊飯に要する時間が4分の1になり、炊きあがりの結果は炊飯器の場合よりも良いという結果になった。とくに好ましい結果が得られるのは玄米(注)を炊く場合である。


というわけで、7年あまり使ってきた炊飯器には別れを告げて、炊飯は圧力鍋で行うことになった。時間と電力消費量を節約できただけでなく、同じ米でありながら飯もうまくなった。高価な炊飯器を買う代わりに、3000円あまりの圧力鍋で間に合うことにもなった。炊飯器の買い替えを急がず、あれこれと調べていたおかげで、使いやすい圧力鍋が見つかり、このような結果になった。せいてはことをし損じるという。急がば廻れとも言う。どうやらやはり、じっくりと事にあたった方が良さそうである。


(注)我が家で食す米は、「JAあいち」が販売する玄米である。30Kg単位で8000円から9000円ほど(銘柄などによる)で購入できる。その玄米を、家庭用の精米機で好みの精米度に精米して使っている。7分つきを使うことが多いが、ライスカレーを作る場合には、玄米を圧力鍋で炊いた飯が合っている。

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