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お勧めしたい書物「私たちの国で起きていること」 [政治および社会]

朝日新聞の広告欄に、「私たちの国で起きていること」なる書籍の広告が載っていた。著者である小熊英二慶応大学教授が、朝日新聞の「論壇時評」に投稿してきた記事を収録したものだという。


新聞に掲載された時点で、そのかなりを私は読んでいる。このブログに投稿した記事「日本の幸福度ランキングをあげる政策 」(2017-03-31投稿)は、論壇時評に投稿された小熊氏の記事に触発されて書いたものである。


その新聞広告には、次のような文章が付記されている。


平成とはいかなる時代だったか。行動する社会学者の強靱なる思索


労働を安く買いたたき、人間の尊厳を軽んじていることが、この国の停滞と閉塞感の根底にある。震災と原発事故、自衛隊と憲法、外国人労働者問題、雇用や社会保障の揺らぎ・・・・・・生きやすい社会のために私たちができることとは。「論壇時評」全収録。


このブログの記事「日本の幸福度ランキングをあげる政策(2017-03-31投稿)で紹介した小熊氏の記事には、次のような文章がある。


  確かに日本の社会は問題が山積みだ。経済は停滞し、長時間労働は蔓延し、格差は激しく、少子化も著しい。
  さてそこで今回は、思考実験をしてみたい。山積する問題を、まとめて解決する政策を考えてみた。
  その政策とは、時間給の最低賃金を、正社員の給与水準以上にすることだ。なお派遣や委託その他の、いわゆる「非正規」の働き方への対価も同じように引き上げる。
  ただしこれは、「貧困層の救済」が目的ではない。日本社会を縛っている固定観念を変えることが目的だ。
  「正社員より高いなんて」と思うかもしれない。だが仕事内容が同じなら、正社員の方が高い根拠はない。むしろ非正規は、社会保障や雇用安定の恩恵(コスト)がない場合が多いから、そのぶん高くていいという考え方をしてみよう。
  「非正規の方が高い国などない」という意見もあろう。 しかし日本型の正社員そのものが独特なのだから、改善の仕方も独自の形で思考実験してみよう。・・・・・・・・       


2018年12月21日に投稿した本ブログの記事「日本が韓国人から馬鹿にされる日が来る?」に書いたように、韓国の最低賃金が日本を上回りそうな状況にあるという。多くの国民が小熊氏の主張に注目し、政治の在り様を変えようと考えてほしいものである。


「私たちの国で起きていること」なる書物が、多くの人に読まれるよう願っている。小熊氏が「論壇時評」に投稿された記事の多くに賛同してきた私は、このブログで記事を紹介したことがある。その記事



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