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人権を蹂躙する日本という国 [政治および社会]

昨日投稿した記事「冤罪をもたらした警察・検察・司法の罪」に機を合わせたかのように、きょうの朝日新聞に「『横浜事件』特別抗告を棄却」なる記事が掲載された。短いその記事をここに引用させてもらうことにした。


朝日新聞の記事(2019.4.25)「『横浜事件』特別抗告を棄却」より引用


戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」をめぐり、元被告2人の遺族が違法捜査を訴えて国に損害賠償を求めた訴訟で、上告審が開かれないことが確定した。最高裁第三小法廷(林景一裁判長)が23日付の決定で、審理の再開を求めた遺族側の特別抗告を棄却した。


横浜事件は戦時中の1942年に起こったものだが、日本の警察や検察さらに裁判の問題点が、今に至るまで改善されていないことを示す事例になっている。多くの犠牲者を拷問で苦しめ、その過程で数人もの死者を出している。警察の思い込みによる重大な冤罪事件であり、不当な言論弾圧事件でありながら、戦後になっても関係者は処罰されず、犠牲者たちに保障もされないままである。


苛酷な拷問により虚偽の自白を強いられ、有罪とされた被害者やその遺族たちは、戦後の新しくなった社会で、支援者たちとともに再審請求を繰り返してきた。請求するたびに棄却されながらも、遺族と支援者は諦めることなく、今に至るまで再審と真相究明を求めているわけだが、きょうの新聞に報道されたように、またもや棄却されたという。


どうやら、この国の警察や司法の世界には、真の意味での正義はなく、人権意識も欠落しているようである。外国人労働者を奴隷のように扱う企業が咎められることなく、悪辣なブラック企業が存続し続けられる国である。安倍晋三は「美しい日本を取り戻す」と言うが、その前に、自民党に献金する「汚い企業」を罰し、自民党政治のもとで汚れた格差社会をきれいにし、腐った政治から脱却してほしいものである。

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