賃金アップによって社会が活性化されるとき [政治および社会]
平成5年(1993年 日本のバブルが崩壊して間もない頃)にヨーロッパへ行ったとき、フランクフルトの街を散策したことがあります。家電製品を売る店のショーウインドウを覗いてみたら、展示されている商品は全て日本製でした。わずか30年ほど前のことです。
家電量販店を訪ねてみると、いまでは様々な中国製の家電製品が並んでいます。ドイツなど海外の家電製品店も、今では中国製品が日本製を上回っていることでしょう。安価でありながら品質も良さそうで、日本の家電製品の今後が思いやられます。ウオークマンに家庭用ビデオレコーダーに液晶テレビなど、日本製の家電製品が世界中で売れていた時代が懐かしい。
百均の工具売り場を訪ねてみると、アイデアを凝らした工具が幾種類も並んでいます。いずれも中国製のそれらの工具は、安価でありながら役に立ちます。中国の製造業は、社員に創意工夫をうながし、それを尊重しているのでしょう。日本の製造業がそうであってほしい、と思うのですが。
40年前までの日本は、高度経済成長の時期であり、毎年のように賃金が上昇しており、将来展望が明るかったと思います。そのような時代に、日本で幾つもの新規な商品が開発されたものです。
中国では家電製品やパソコンなどの新製品が製造され、様々な工夫を凝らした工具や日用品が作られています。日本の高度経済成長時代のように、今の中国には活気があるのでしょう。日本を活性化するためには、思い切った賃金の引き上げが必要ではないかと思うが、この国に、そのような経営者が現れるだろうか。もうそろそろ、現れてもよさそうなものだが。
2022-12-15 14:55
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