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80歳になっても丈夫な歯を持つことができる [身体と健康]

 多くの日本人は80歳時点で10本程度しか歯が残っていないようだが、それを20本以上にすべく提唱されているのが、厚生労働省や歯科医師会によって推進されている「8020運動」である。
   2年後には八十歳になる私だが、歯は至って丈夫であり、梅干しを食った後では種をかみ砕き、中の仁を食うことができる。そんな私でありながら、かつて歯科医に忠告されたことがある。「こんなきれいな歯並びは、歯槽膿漏になるおそれがある」
   その歯医者を訪ねたのには理由があったはずだが、なぜかそれを全く思い出せない。思い出せるのは、歯科医が口にした言葉だけである。二十代だった50年も昔のことである。
   寝る前までには必ず歯を磨いているが、歯磨き剤を使うのは一週間に1度ほどであり、通常は水だけで磨く。歯周病を予防するため、週に2回か3回は、歯を磨いた後で抗菌剤入りのリンス剤を使い、もういちど歯の根元を軽く磨く。このようにして歯を磨くようになったのは10年ほど前からで、それまでは毎回のように練り歯磨きを使っていた。
   歯磨き剤を長いあいだ使わないと歯が黄色になり、歯の裏側が茶色になってくるので、週に一度はチューブ入りの歯磨き剤を使うが、私の場合はこれで充分である。
   歯を磨く主な目的は歯周病対策とのこと。それを知らされたのは数十年も前のことで、歯と歯茎の境界部分を磨くべきだと知ったのもそのときだった。これまでそのやり方で歯を磨いてきたが、歯周病にならずにすんだのがそのためなのか、運が良かったためであるのか、私には判断することができない。幾人もの人や様々なできごとに感謝すべきと思うが、そのひとりは、若かった私に「こんなきれいな歯並びは、歯槽膿漏になるおそれがある」と忠告してくださった、あの歯医者さんということになろうか。その言葉が気になったため、注意深く歯を磨くようになったと思うからである。
  私は10年ほど前から歯間ブラシを使っているが、歯の根元部分には隙間があって、歯間ブラシが容易に通るほどである。歯はしっかりしているのに隙間ができたのはなぜだろう。若い頃より歯が長くなっているようだから、歯茎がやせてきて、歯の細い部分が露出してきたのか。歯周病にはなっていないのにそうなったのは、歯を磨く際に力を加えすぎたのと、丁寧すぎる磨き方をしたせいであろうか。若いころから歯磨き剤を週1回ほどにし、力をいれずに磨いてきたなら、歯茎が痩せることはなかったかも知れない。見かけはともかくとして、32本の丈夫な歯を維持できているのだから、私自身に後悔するところはない。このブログが多少なりとも役立ってほしいと願うのみである。


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