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子供の心理と学校での成績・・・・・・注目すべき実験の結果 [教育]

子供たちの学校での成績は、心理的な要素によって大きな影響をうけるはずである。誰でも予想できることだが、そのことが小学校で実験によって確かめられたという。とはいえ、かなり以前にアメリカで行われたものであり、私が書物で読んで知ったのも、数十年も前のことだった。

興味深いその実験と結果はつぎのようなものだった。
ある心理学者がある小学校を訪れて、生徒たちに対してテストを行ったあと、学級担任に向かって告げたという、「このテストによって、これから成績が伸びるはずの生徒を知ることができました」と。
心理学者は数人の子供の名前をあげたのだが、実のところは、それらは名簿から適当に選んだものであり、行ったテストも根拠のないものだった。にもかかわらず、そのとき名前をあげられた子供たちの成績は、それから次第に向上していった。

そのような結果がもたらされた理由として、つぎのようなことが指摘されていた。心理学者の言葉を信じ込んだ担任教師から、「偉い先生が調べた結果、君はこれから成績が良くなることがわかった」と告げられた生徒は、自分は成績が良くなるはずだと思い込み、それによって実際に成績が良くなった。もうひとつ重要なこととして、心理学者から直接ではなく、担任教師を介して伝えられたことにより、より効果が強められる結果になった、と記されていた。

きょうのブログにこんな記事を書いたのは、先頃読んだ「魂主義という生き方(高橋佳子著)」にも、この実験のことが紹介されており、印象深く読んだからである。この書物「魂主義という生き方」は、並の処世術やマニュアルとは次元を異にしたものであり、「人間が抱いている本当の可能性を引き出すこと」を主眼として、「誰しも抱いているはずの、この世に生まれてきた目的を、いかにしたら果たすことができるか」を指し示している。この書物には、人間の心がもつ力について記されている章があり、その一部に上記の実験に関わる文章が記されている。

本当のところは、「魂主義という生き方」なる書物について書きたかったのだが、その紹介はもう少し先にのばすことにした。高度なテーマを扱いながらも難解ではなく、むしろ読みやすいとも言えるのだが、誤りなく紹介するには準備不足の感がある。というわけで、今日はその中の一節のみを紹介した次第である。


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