近視の子供が遠近両用メガネを使ったならば [身体と健康]
近視が多いことで知られる日本人だが、今ではさらにその比率が増えて、「小学生では3人に1人、中学生では2人に1人、高校生に至っては3人に2人が近視である」という記事を見た。かく言う私も高校時代からメガネを使用しているから、60年以上にわたってその恩恵に浴している。
若い頃には近眼の度が進んだので、次からつぎへとメガネを作り替えていた。というよりも、メガネを替えるたびに近眼の程度が強くなったと言うべきだろう。遠くが見えるようなメガネを装着したまま勉強すれば、毛様筋に負担がかかり、さらに近眼の程度が進むことになる。
遠近両用メガネを使い始めたのは40代の終わり頃だが、その頃から近眼の度が改善し始め、今では近眼の補正はほぼ無用になっている。老人性遠視になったせいかも知れないのだが、遠近両用メガネを使うことにより、近くを見る場合に目に負担がかからなくなったことも、近眼の程度が軽減された理由のひとつではなかろうか。そうだとすれば、近眼になった中学生や高校生に近眼用のメガネではなく、遠近両用メガネを装着させたなら、近眼の悪化を防げるのではないか。
近眼になった発育盛りの生徒に遠近両用のメガネを使わせたなら、近眼の悪化を防げる可能性は十分にありそうである。それにもかかわらず、子供たちに遠近両用メガネを使わせていないのは、好ましくない結果がもたらされるからであろうか。何らかの悪影響があるとすれば、眼の調節機能に負担をかけないこと、すなわち眼を甘やかすことにより、調節機能が弱まる可能性があるということであろう。もしもそれが理由であるのなら、その対策を講じたうえで、子供たちにも遠近両用メガネを使わせたらと思う。近眼の進行を抑えるのみならず、余分な出費を抑えることにもなる。
ここまで書いたところでネットを検索してみたが、「子供に遠近両用メガネを使わせた場合の問題点」に関する記事は見つからなかった。いつか機会があれば、眼科医の意見を聞いてみたいと思う。子供にメガネの装着をすすめられている方には、眼科医に意見を求められるようお勧めしたい。
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