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点滴中に痛くなるのは液剤の温度が低いせいではなかろうか [身体と健康]


獣医師に関わるNHKの番組(1月30日 プロフェッショナル)に、興味深い場面があった。その医師は、「動物に注射する際には注射液を温めてから注射する」とのこと。そのことが以前に抱いた疑問を思い出させた。

40年ほど前のことだが、私は点滴を受けたことがある。下痢を伴うカゼにより、三日ほど食事をとらなかったところ、近所の医師に勧められて点滴を受けることになった。好奇心の強い私は快諾し、ブドウ糖などの入った液剤を点滴してもらった。

注入が始まってからしばらく経つと、注射針の付近が痛くなり、それが次第に強まってきた。その原因が液剤の温度が低いことにあることは、痛みの現れ方を思えば明かだった。液剤によって冷やされた注射針により、針に接する筋肉や血管が冷やされ、その痛みを引き起こしたに違いなかった。

NHKの番組を見て、今でも点滴で痛みを覚えることはあるのだろうかと思い、ネットで調べてみたら、「点滴に痛みを伴うことはごく普通のこと」とのことで、多くの情報が得られたのだが、実に不思議なことがわかった。痛みの原因として、 ①針を刺す前に使われたアルコールに起因する  ②針の先端が血管壁に刺さっている ③針を刺した場所が悪かった とする記事は多いが、液剤で冷やされるのが原因とする記事は見つからなかった。

上記の①②③はいずれも、針を刺した直後から痛みを生ずるはずである。私が体験した痛みは、点滴開始後しばらくたってから始まり、徐々に強まったのだから、①②③のいずれも該当しないはずである。

「点滴液 温める」で検索してみたところ、点滴液は室温で使われることが多いらしく、温めてから使うという医師や病院もあったが、「冷たい点滴液による体温の低下を防ぐため、温めてから点滴する」のが目的であり、痛みを防ぐためとの記事は見つからなかった。

1月21日に投稿した「ネットの医学情報を安易に信用してはならない」なる記事には、「身体と健康」カテゴリーに投稿してきた記事をリストアップしてあるが、そのうちの幾つかは医学や栄養に関わる納得しがたい事柄に関わる記事である。

適正な体重とは(2015.6.26)……BMI指数による肥満度の判定には疑問あり
                         BMI指数は体型を考慮していない
嗅覚の喪失と復活(2015.7.13)……アリナミンテストで臭いを感じられなかった
                                         のに、蓄膿の手術後に嗅覚が復活した
ビタミンやミネラルなどの必要量が体質によって異なる証拠(2015.11.28)
                                    同じ食事を摂っても栄養失調になる人がいる。
                                    厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」な
                 どには、「これらの指数や指標は個人の体型や体
                 質を考慮にいれていないゆえ、これを絶対視して
                 はならない」なる注をつけるべきである。
ギックリ腰を簡単に治す方法(2015.12.15)……整形外科では治せないギックリ腰                                を、民間治療師は一瞬にして治せた。ギックリ腰は自分で簡単に治すことができる。

点滴に際して痛みを伴うことがごく普通のことであるなら、重要な原因として液剤の温度が考えられるのだが、専門家の世界ではそれを考慮しないようである。医療に関わる人たちに、今日の記事を読んでもらえたらと願う次第である。


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シキ

はじめまして。
先ほど点滴を受けてきたものの、いつもと違って右腕が筋肉痛のように徐々に痛くなったので「液が冷たかったのでは」と
検索してコチラへ辿り着きました。
冷たいと血管が収縮して痛くなる→筋肉痛って有り得るんじゃないですかね、素人ですけど。
by シキ (2018-09-18 21:38) 

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