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冬の野良猫 [猫のこと]

2015年9月2日の記事「漱石先生こんにちわ」に、思いがけなく猫を飼うことになった経緯を書きました。捨てられた子猫に餌をやったところ、庭に居つかれて飼うことになり、ついには家猫にしたのですが、それからすでに8年あまりになります。

いうまでもなく、我が家の猫も寒さを嫌います。エアコンの温風を求めて移動する。エアコンが止まっていればコタツに入りたがる。部屋に日ざしが入れば日ざしの中でひなたぼっこする。そんな猫が冬の屋外で生きるのは容易ではなさそうですが、現実には厳寒期の屋外に野良猫の姿を見ることがあります。

数年前の冬に帰省したとき、家に隣接する小屋の前を通りかかると、小屋の中のダンボール箱に猫が入っていました。よく見ると猫は3匹で、狭い箱の中に詰め込まれるようにして、しっかりと身を寄せ合っていました。その3匹はどんな関係にあったのだろうか。青森県の猿たちは群の仲間同士で固まることで、厳しい寒気に耐えるというが、単独で行動する猫たちも、冬を乗り越えるためには行動を共にするのだろうか。このブログの「小鳥たち」なるカテゴリーには、雀やインコに豊かな感情があり、たしかな記憶力を有することを書いてきました。猫には小鳥に勝る感情や智恵があるはず。単独行動を常とする猫であろうと、いざとなれば互いに協力し、寒気に耐えようとするのかも知れません。

真冬の出雲に滞在していた先頃、あの野良猫たちはどうしているだろうと思い、家の周りを探してみたのですが、どこにも猫の気配すらありませんでした。出雲の田舎であっても、行政からは「野良猫に餌をやらないように」との要請があります。野良猫が生き抜いてゆくには、随分と厳しい時代になったものです。


 


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