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共謀罪法案をごり押しする自民党の目的は? [政治および社会]

戦前の日本には治安維持法なる法律があり、それによって思想と言論の自由が抑圧され、多くの国民が不当に弾圧された。投獄された人の中には幾人もの獄死者があっただけでなく、作家の小林多喜二のように拷問を受けて殺された人もいる。そのような社会の行き着く先には、国を破滅に導く戦争があった。そのような歴史を識る日本人は、年配者にかぎらず共謀罪法案を不安視しており、新聞各社も問題点を指摘しているのだが、安倍政権は強引に採決に持ち込もうとしている。


山尾しおり議員のブログを覗いてみると、4月29日の投稿記事に、共謀罪法案の廃案を訴える街頭演説をしたことが綴られ、その様子が動画で示されている。私には、その主張が極めてまっとうなものに思われる。安倍政権を支持している人であろうと、冷静にその演説を聞いたなら、その論旨を受け入れざるを得ないはずである。民進党によるその街頭演説が信じられないという人には、共謀罪法案に関する最近の新聞記事(産経新聞は参考にできないと思われるのだが)に眼を通し、自分で確かめてもらいたいと思う。


テロ対策には既存の法律で十分対応できるにも拘わらず、安倍政権は「共謀罪法案」をして「テロ等準備罪法案」と標榜している。にも拘わらず、法案の中身にテロ対策の項目はないという。テロ対策には既存の法律で対応できるのだから、こと新たに書き込めないのは当然であろうが、それにもかかわらず、自民党がこれを「テロ等準備罪法案」と呼ぶのは、国民の眼を欺くためであろう。


山尾しおり議員のブログ にリンクを張ったので、多くの人がそこを訪れ、街頭演説の動画を見てくださるよう願っている。




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