雀たちにも個性がある [小鳥たち]
雀の世界はいまが子育ての時期です。巣で待つ雛に餌をやるため、親鳥が餌をねだりにくるのですが、こちらが気づかないでいると、窓際まで来て催促します。窓の近くで家の中を覗いたり、窓の外でホバリングしたりと、いじらしいほど懸命に餌をねだります。
雀たちが公平に餌を採れるよう、なるべくむらがないように撒きますと、雀たちは群がってついばむのですが、餌の採り方には個性があります。狭い範囲にとどまってついばむ雀と、あちらこちらと動きまわる雀がいます。餌を6回ほどついばむと巣に向かって飛ぶ雀もあれば、20回ほどもついばんでから巣に向かう雀もいます。行動の違いが経験にもとづくものか、あるいは雀の性格によるものなのか、いずれにしても個々の雀はかなり個性的です。窓の外でホバリングするのは特定の雀と思われますが、他の雀たちより勇気や知恵があるというより、餌をもらった経験が多いため、そのような行動をとるようになったのでは、という気がします。親鳥の中には、ここを訪れるようになって数年になる雀と、去年の春に巣立った雀がいるはずです。
冬から春にかけて餌をやるようになってから、すでに十年以上になります。まもなく雀の子育ては終わりますから、今年の餌やりはそこまでにして、自然界の餌で生きてゆける年末の頃まで、雀たちには自活してもらいます。与える餌を減らしてゆくと、いつの間にか雀は来なくなります。雀たちはこの餌場を覚えており、12月の末になるともどってきます。
2017-05-14 17:47
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