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帯状疱疹なる不思議な病気 [身体と健康]

腰回りに拡がる異様なほどの赤い発疹を見たのは、浴室で鏡に眼を向けた時でした。前日までは全くそれらしい発疹はなく、痛みも痒みもなかったので、いきなり見えた姿に驚きました。じつはその二日ほど前から前兆はあったのですが、それが帯状疱疹の前兆とはむろん気づきませんでした。それはまず右下腹部の疼痛に始まりました。執拗に繰り返すその疼痛は次の日に消えましたが、代わって太股に疼痛が発生しました。疼痛に悩まされ始めてすぐに、その痛みの原因が痛みを感じる部分以外にあることがわかりました。痛む部分に触ったり揉んでみたりしても、まったく痛くなかったので、神経に関わる痛みであろうと想像できたからです。そのような痛みに悩まされること二日目にして、赤い大量の発疹を見るに至りました。


どんな病気かネットで調べたところ、極めて特徴のある発疹ゆえに、それが帯状疱疹だとすぐにわかりました。子供の頃に罹った水疱瘡のウイルスが神経細胞内に潜伏しており、免疫力が低下した際などに暴れ出すとのこと。その結果発症するのが帯状疱疹だという。そうだとすれば、過去に水疱瘡を患ったことがあるはずですが、私にはまったく記憶にありません。帯状疱疹が発生したなら、神経痛などの後遺症を防ぐために、一日でも早く治療すべきだとありますので、次の日の午前中に診察を受けることにしました。


近所の皮膚科医によれば、入院して点滴による治療が好ましそうだとのこと。というわけで、渡された紹介状を持って近くの国立長寿医療研究センターを訪れたところ、入院を強く奨められた次第です。
               
一日に2回から3回の点滴を受け、患部に薬を塗布してもらった結果、わずか5日での退院に至りました。病院側の都合(明日からは3連休)もありそうですが、症状は改善されて痛みもなく、自宅での対応は可能です。発症後ただちに治療しないと後遺症が遺る病気は多く、帯状疱疹もそのひとつらしいが、いまのところ、後遺症の心配はなそうです。


神経細胞の中に潜んで数十年も静かに生き続け、スキあらば暴れ出すという水疱瘡のウイルス。したたかに過ぎるウイルスとはいえ、その生き方を暴いた人間のことですから、いつかは完全制覇できることでしょう。

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