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日本の学生とアメリカの学生 [教育]

このブログでしばしば紹介する武本昌三氏のホームページ「ともしび」には、アメリカの大学生の勉学に励む姿が記されている。日本の大学生も試験に際しては努力するわけだが、アメリカの学生は日常的に勉学に励んでいるようである。ある程度以上の成績をおさめなければ、容赦なく退学させられるとなれば、努力せざるを得ないとはいえ、日本とはまるで異なる学生生活らしい。勉学に励むアメリカの学生は学生本来の姿ともいえるが、息がつまるような学生生活でなければよいが、と思う。


2017.9.3日の記事「高等教育の無償化を論じる前に」にも書いたが、日本では学歴を目的として大学に進む者がいて、勉学に身をいれない学生も多いという。そしてまた、入学前の過酷な受験勉強が、入学後の燃え尽き症候群なる心理状態に導き、勉強に身が入らなくなる学生もいるようである。そうだとすれば、受験勉強に励んでいる高校時代に、適切な手立てを講じておいたほうが良さそうである。うまくゆけば、燃え尽き症候群になることなく勉学に励むことができるかも知れない。学生たちを競わせ、勉学を強いるアメリカ式のやり方は、偏差値教育の弊害を大学まで持ち越しそうで、理想的なあり方ではなさそうに思える。


大学で勉学に励んだとの自覚があれば、卒業してからの本人にとってのみならず、この国にとっても有益なことにちがいない。大学に入ろうとしている生徒たちに向かって、教師がそのことを教えておけば、大学での目的意識がより明確になり、燃え尽き症候群の予防に少しは役立つかも知れない。 日本の大学生にはのびのびと、しかし同時にしっかりと、勉学に励んでもらいたいものである。   

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