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マツダ地獄が消えてマツダの楽園に [車]

2月19日に投稿した「使って嬉しいプリンター」では、キャノンやエプソンの後塵を拝しているかに見えるブラザーのプリンターが、インク消費量が少ないうえに使い勝手もよく、印刷品質も充分に良いことを書いた。この国では同じようなことが車の場合にも言える。優れた車を作っていると思われるマツダが、トヨタやニッサンなどの後塵を拝しており、販売台数に大きく差をつけられている。


インターネットがまだ普及していなかった頃は、車の購入に際して参考とすべき情報の多くを、知人の意見や「月刊自家用車」のような雑誌などから得たはずである。そんな時代には、世間に流れる風評が車の売れ行きに大きく影響したにちがいない。マツダがロータリーエンジンをものにして、世界から注目されるようになっても、そして、いかに勝れた車を作っていても、マツダは世間に流れる(故意に流された?)「マツダ地獄」なる言葉に苦しんだようである。


今はインターネットによって多くの情報を得ることができる。得られた情報を子細に分析すれば、製品をかなり正確に判断できるはずだが、先入観に囚われたままに判断する人がいるようである。昨年のある日、立ち寄ったガソリンスタンドの従業員と話した際に、その従業員が「マツダ地獄」なる言葉を口にした。私の車が話題になったときである。「次の車検までには乗り替えるので、これまで乗ったことのないホンダや、最近読んだ記事が褒めていたマツダに興味がある」と話したところ、その従業員は言った。「マツダは買わない方がいいですよ。マツダ地獄という言葉があるじゃないですか」


ヨーロッパではマツダ車への評価が高く、ロードスターが2016年のワールドカー・オブ・ザ・イヤーとワールドカーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞しているほどだが、国内での販売数はトヨタの10分の1、ホンダやスズキなどの3分の1程度だという。かつて話題になった「マツダ地獄」なる言葉が尾を引いているのか、「よく売れているメーカーの車であれば安心だ」という心理が働くためか。いずれにしても、それによってマツダは損をしているわけだが、売れ筋の車を買った者もまた、損をしている可能性がないとは言えない。


1月30日の投稿記事「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」に書いたように、ワゴン車からコンパクトカーに乗り替えることにした私は、各メーカーのコンパクト車の情報を、ネットでじっくりと調べた。クチコミ情報であろうと、多くの書き込みを読んで分析すればかなりの情報が得られる。自動車ジャーナリストによる署名記事など、参考にできる記事がいくらでもある。そのようにして3車種を候補に選んだのだが、結果的にはデミオを買うに至った。その経緯を書いたのが「車の買い換え・・・・・・ワゴン車からデミオへ」である。


マツダ車への賛辞がネットに溢れていながらも、マツダのシェアはまだ少ないのだが、そのユーザーがマツダ地獄に陥ることはないだろう。そのユーザーたちは自らの選択に満足しつつ、車を使う生活を楽しんでいるようである。一週間先には私もその仲間に加わることになっている。







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