使って嬉しいプリンター

プリンターの恩恵を蒙るようになってからおよそ３０年になる。その間に３社の製品を５機種ほど使って、今はブラザーの複合機を利用している。

ブラザーのプリンターは比較的に安価でありながら、それまで使っていた機種より印刷速度が速く、印刷の出来映えも劣らず（ネットで調べた情報の印刷が主な用途なのだが、文字はむろん写真などもきれいに印刷できている）、インク代が少なくてすむ利点もある。複数枚の原稿をコピーする場合には、ＡＤＦ（自動原稿送り装置）機能があるために、極めて効率良く作業が進む。私にとってはありがたいブラザープリンターだが、その出荷台数はキャノンやエプソンよりかなり少ないようである。

ネットで調べてみたら、ブラザーは国内第３位の出荷台数であり、キャノンの3分の１、エプソンの半分ほどであるという。そのようなブラザーのプリンターだが、買ったひとによるクチコミ評価を見ると、むしろ高評価の傾向にある。かく言う私も、これまで使ってきたプリンターの中では最高と評価する。

ブラザーのプリンターを６年ほど使って思うのは、インク代が少なくてすむ上に使い勝手がよく、性能も優れた製品でありながら、どうして他社製品より売れないのだろうか、という疑問である。私は自分なりに調べて、良いと思われる製品を買うことにしている。むろん誰であれそのようにして買うはずだが、プリンターにしても車にしても、最も売れているメーカーの製品を買う人が多いようである。多くのひとが買っているということが、その製品にたいする安心感と信頼感を強めるからであろう。それが有名ブランドの強みであろうが、ブランドを頼みに買う者にとっては、かならずしも最良の結果をもたらすとはかぎらない、と私は思う。私はブラザーのプリンターを使ってきて、ずいぶん得をしたと思っている。