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自民党には江戸時代の名残? [政治および社会]

昨日6月24日の朝日新聞「天声人語」は、次のような文章で始まっている。


「福沢諭吉が世襲身分制度をいかに憎んでいたかが伝わってくる。『門閥制度は親の敵でござる』。門閥すなわち家柄ですべてが決まった幕藩時代を振り返り、残した言葉だ。もっとも門閥は今も健在のようだ。・・・・・・もう長いこと、世襲でない自民党総裁を見ていない。」


天声人語によれば、衆院小選挙区で当選した自民党の世襲議員が3割を超えているいま、自民党の若手国会議員たちが、世襲を抑えるための提言作りを進めているという。提言作りにあたる大岡敏孝衆院議員(46歳)は語ったとのこと。「世襲議員が半分を超えたら、もはや国民政党ではなく、何とか家、何とか家・・・・・・の党になってしまう。特定の家が地域の人びとを代弁するなんて、まるで江戸時代です」


世襲の問題点は「優れた人材の政治への参加を阻む」ところにある。自民党の内部から世襲問題に向き合う動きが出ているのは好ましいことだが、そうであろうと、天声人語子は一抹の不安を覚えているらしい。優れた人材の登用が好ましいとはいえ、公募による立候補で当選した自民党議員たちの失言や不祥事が目立つからである。自民党はどんな基準で候補者を選んでいるのだろうか。自民党的な物差しに曇りがなければよいのだが。


たとえ世襲議員がいまより減ったにしても、日本の政治には江戸時代の名残が存続し続けそうな気がする。国会議員を選ぶ国民の側の意識が変わらないかぎりは。

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