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理系人間が理系の道を歩む理由 [教育]

多くの女性がそうであるように、私の妻は理系の科目を苦手にしていたという。「学校の数学の試験には難しい問題もあったはずだが、どんなやり方で頑張ってみたんだ」と訊いたところ、「難しそうな問題はどうせ解けないと思って、最初から手をつけず、答えを出せる計算問題だけを解いていた」とのこと。おそらくは、応用問題などにも眼を通し、少しは努力したのだろうが、早々に答を出すことをあきらめたのであろう。


理系の教科を苦手とする人の中には、私の妻のようなタイプが多そうに思える。能力がないから苦手にしているというより、理科や数学の問題に立ち向かおうとはしないタイプであり、成績も芳しからざるものとなる。理系の科目は知識を総合的に積み重ねながら学ぶものゆえ、知識に空白の部分があると、先には進めなくなる可能性がある。そのような人は学年が進むにつれて、理系教科の成績が低下するだろう。その人の理系の成績が悪いのは、勉強に対する取り組み方に主原因があるわけだが、当人は「自分は頭が悪い」と思い込むおそれがある。そして結局は、理系人間として学んでゆく人とは異なる道を歩んで行くことになる。そのようにして理系の学問から遠ざかったにしても、その人は理系の学問から敗退したわけではなく、別の道を選んだだけのことであり、それがその人の進むべき道だった、ということになろう。


理系の道を歩んだ私がこのように書くと、「理系人間にそう言われても、私が数学を苦手にしていたのは、やはり頭が悪いからだと思う」と言う人がいる一方で、「あなたが言う通りだと思う。数学はからきしだめだったが、そんなことなど気にもしないで、こんな人生を歩んでいる」と言う人もいるにちがいない。


私は小学生の頃から、理系の事象に興味をもった。電気に関することには特に強く惹かれ、長じては電気の分野の技術者になった。典型的な理系人間だと自覚しており、数学や理科の成績もかなり良かったのだが、それは中学3年の頃からであり、それ以前の成績はむしろ悪い方だった。強く自覚してはいなかったにしろ、電気など理系の事象に強く惹かれていた私にとって、数学や理科などの知識は必須だったから、そのことも、数学や理科の成績を向上させた理由のひとつであろう。そのような体験を持つ私は、本ブログに「教育」なるカテゴリーを置き、教育に関する記事を書いてきた。私の体験に関わる記事を含めて、それらが役立つようにと願っている。(記事の幾つかを付記として下記に列挙)


様々な性格と能力を有する人が、様々に関わり合いつつ、それぞれの道を歩み、人生を築いてゆく。理系人間を自認していた私だが、いまでは小説を書き(本ブログの左側サイドバー参照)、こうしてブログに記事を投稿している。文系人間としての日々を送っているとはいえ、科学技術などに関わるニュースや記事には、今でもことのほかに惹かれる。才能や能力がどうであれ、理系の事象に強く惹かれる人は理系人間である、と私は思う。


(付記)教育カテゴリーに投稿した記事の例

    青い部分をクリックすればその記事を読むことができます


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