世論調査の結果が教える国民の政治意識レベル

この記事は９月５日に書きましたが、投稿しておりませんでした。

「次期首相にふさわしいのは誰か」と問いかけた朝日新聞の世論調査によれば、菅官房長官がトップで３８％、石破茂氏が２５％、岸田氏が５％だという。６月時点での石破３１％、岸田４％、菅３％から激変したわけだが、そうなった原因は、次期首相は菅氏になりそうだとさかんに報道されたからであろう。それ意外に理由があるとは思えない。

菅氏を自民党の総裁にしたいのは、自民党の派閥を率いる者たちであり、国民の多くはそうは思っていなかった。ということは、結果的にはテレビや新聞が国民世論を動かして、自民党幹部たちの願に応えたことになる。５日の朝日川柳投稿欄には、「世論まで勝ち馬に乗る軽さかな」が載っている。国民の政治意識の軽さを嘆く人は、川柳子に限らず多いにちがいない。

若い世代が政治意識を高め、新聞やテレビあるいはＳＮＳに振り回されないように、そして、政治家選びの基準が、知名度から人格や能力あるいは経歴など、政治家としての資質に変わるよう、学校教育の場でしっかりと、政治を見張ることの重要性を教えてほしいものである。