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技能実習生制度のまやかし・・・・・・日本を貶める自民党政治 [政治および社会]

5月2日の朝日新聞1面に、大きな見出しの「失踪村 お金も仕事もない」なる記事が掲載された。副題は「元実習生たち 過酷な労働 夢砕かれて」となっている。その記事は次のように書き始められている。
                                             まだ冷たい風が吹いていた2月11日、埼玉県上里町にある木造2階建てアパートの一室を訪ねた。JRの駅から車で15分。周囲には畑や養鶏場に交じって、鉄鋼やプラスチック工場が集まる工業団地が点在する。
  「このあたりは失踪村だよ」と、案内してくれたNPO「アジアの若者を守る会」代表の沼田惠嗣さん(59)は言った。
   工場で働く日系ブラジル人ら外国人が多く住んでいる群馬県から埼玉県にかけての一帯に、各地の実習先から失踪したベトナム人が、知り合いを頼ってたどりつくという。沼田さんは「上里町だけで千人。北関東全体で2千~3千人はいるのではないか」と話す。
                                            
記者が訪れたアパートでは、貧しい家族を助けるために借金して来日したベトナム人たちが、安い給料と職場環境に耐えられず逃げだし、同じような仲間たちと肩寄せ合って暮らしていた。
  
記事には、そこで暮らしている幾人かのベトナム人の、失踪に至る経緯が記されている。技能実習とは名ばかりの、奴隷扱いとしか思えない実態が記されている。
                                          
技能実習生が失踪する大きな原因が、来日時に抱える多額の借金にあるという。ベトナム人たちは、送り出し機関やブローカーに100万円近く払うとのこと。ベトナムの給与水準から考えて、日本の感覚では1千万円以上の金額を、大半の人は借金でまかなうという。それほどまでに多額の費用を必要とする理由は、「日本側への接待や賄賂」のためだという。ベトナムの送り出し機関が日本側に賄賂を贈るのは、「日本の管理団体の機嫌を損ねたら、利益を出せないから」だという。
                                          技能実習生制度の問題点が指摘されながら、改善されないまま現在に至っている。朝日新聞は、この問題を幾度も取り上げてきたのだが、政治は真摯に向き合おうとせず、放置しているようにみえる。本来ならば、日本に好感を抱く友人を作れる制度のはずだが、今の実態は、日本に幻滅し、憎しみを抱かせる結果になっている。国民に愛国心を求める保守系の政治家や団体に、まことの愛国心があるとは思えない。

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