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映画俳優に尊敬の念を抱いた映画 [雑感]

恩田陸の作品「蜜蜂と遠雷」は、直木賞と本屋大賞をともに得た小説である。私は読んでいなかったのだが、映画化された「蜜蜂と遠雷」を、アマゾンプライムビデオで観ることができた。


ピアノコンクールに挑む4人の人物にまつわる物語ということで、ピアノを演奏する場面が多い。圧巻はピアノ協奏曲の場面であるが、俳優たちの演奏する姿はピアニストのそれを思わせる。主要な役を演じる4人のうちに、名前を知っている俳優はひとりだけだった。映画を観ながら私は思った、「ピアニスト役に選ばれたのは本職の俳優ではなく、ピアノを弾きこなせる人から選ばれたのかも知れない」と。


映画を見終えてからネットで調べてみると、出演者のすべてが俳優だということがわかった。出演した俳優たちの苦労話も記されている。


これまでに多くの映画を観てきたのだが、映画に感動することがあっても、演じる俳優たちの努力や演技への思いに対しては、ほとんど興味をおぼえなかった。「蜜蜂と遠雷」を観たあとで、出演者たちがいかに努力したかを知って、役を演じることに執念を燃やす俳優たちに敬意をおぼえた次第である。


調べてみると、著名な俳優や役者のかなりが紫綬褒章を受けている。選定基準に対しては様々な見方があるかも知れないのだが、「演じる仕事」を褒賞の対象にしていることには、それなりの意義があると思える。「蜜蜂と遠雷」なる映画を観てそのように思った私は、ブログにこんな記事を書くことになった。

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