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防災放送の音声が聞き取りやすくなる日 [雑感]

近くに設置されている防災同報無線のスピーカーから、最近は高温注意報が聞こえてくる。市の保健センターによる注意報だが、音がこもっているために、内容の多くは聴き取れない。故郷の出雲市で暮らす弟の話では、出雲市の場合も同様であり、放送内容が聞き取りにくいという。
                                                                                                                                                
もしやと思い、「防災無線 聞き取りにくい」と入力して検索してみたとこる、全国各地で市役所などへの問い合わせがなされている。「防災無線が聞こえにくいが、確認する方法がありますか」「防災無線を聞き取りやすいように改善してください」・・・・・・
                                                                                                                                                 
この問題に対して、自分が暮らしている市がどんな対応をしているのか問い合わせてみたら、他の自治体同様に、放送内容を電話で確認できるようになっている。というわけで、その番号に電話をかけると、二日前の放送内容を聞くことができた。音声はむろん明瞭だが、聞くのがもどかしいほどに間延びした語り口である。同じその言葉が放送されると、スピーカーではほとんど聴き取ることができない。
                                                   
自治体の多くは、スピーカーで聴き取れないことを想定し、電話で確認できるようにしているのだが、防災無線の本来の目的を思えば、スピーカーからの音声を改善すべきである。
                                                   
調べてみたら、日本音響学会がこの問題を取り上げていた。「防災行政無線の音声の改善・・・・・・日本音響学会(ASJ)の屋外拡声システム規準について」なる文書をインターネットで見ることができるのだが、その内容に私はもどかしさを感じた。記されている対策はいずれも、素人の私であっても思いつけるようなものであり、抜本的な解決策にはなりそうもない。
                                                   
かつてのソニーやカシオは幾つもの、新規な製品を世に送り出し、社会に大きな貢献をしてきた。防災無線に関わっている企業が、音声を聞き取りやすい製品を開発したならば、国内はもとより海外諸国にも、喜んで受け入れてもらえるはずである。もたもたしていると、中国や韓国の企業が、個人の家に設置可能な受診装置を開発し、日本企業の出る幕がなくなる日が来るかもしれない。天災がますます多発しそうな時代にあって、日本の防災機器を作る会社には、大いにがんばってもらいたいものである。


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