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アメリカの警句「悪い政治家を選ぶのは投票しない善良な市民たちだ」 [政治および社会]

きょう29日の朝日新聞に、「悪い政治家と投票しない市民」なる見出しの署名記事が載っている。筆者は元朝日新聞編集委員の福島申二氏である。
  
その記事はエジソンに関わるエピソードから書き始められている。エジソンが最初に取得した特許は、「電気投票記録機」というものだったという。議員が机上のボタンを押すだけで投票できる装置で、議事運営時間の節約を目的とするものだったが、議会の委員長は「そういうものこそ、われわれが欲しないものだ。君の発明は、少数党が議会に働きかける唯一の希望を打ちくだくものだ」と言ったという。
 
 
記事の中に次のような文章がある。
  
   こうした(アメリカの)議会のありようを知れば、エジソンの発明品が拒まれたのは分かる。ワシントンの議会の責任者は若き発明家をこう諭したと伝えられる。「時間がかかるのは、無駄なようだが、無駄が政治の妙味なのだ」
   それから時は流れて、21世紀の日本の政治である。少数派の意見に耳を傾ける。それはこの9年の自民党政権にもっとも欠けていた態度ではなかったかと、与党の「得意傲然」のうちに過ぎた歳月を振り返りつつ思う。
  
記事は次の文章で締めくくられている。
  
   選挙のたびに引っ張り出したくなる警句がスミスの国アメリカにある。「悪い政治家をワシントンへ送り出すのは、投票しない善良な市民たちだ」。そう、棄権の自由というものは、あまり謳歌されない方がいい。
 
「与党の「得意傲然」のうちに過ぎた歳月」を振り返れば、その間に、国民の給与は韓国に引き離され、国民の幸福度ランキングは先進国中で最低となり、明るい展望に欠けた国になっている。31日の投票率が高くなるよう強く願っているのだが。


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