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表現の自由に関する朝日新聞の記事 [政治および社会]

3月30日の朝日新聞朝刊に、「暗闇慣れ日本 自由求め声あげる姿のまぶしさ」なる署名入りの記事が掲載されている。筆者は編集委員の高橋純子記者である。その記事の要点をここに引用する。
                                                   
 マリーナ・オフシャニコワ。このカナを舌の上で転がすと、しっかり勇気の味がする。ロシア国営テレビでニュースの生放送中「NO WAR(戦争反対)。戦争を止めて。プロパガンダを信じないで」と手書きされた紙を掲げた、あのひとの名だ。
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 それにつけても解せぬのは、日本で声をあげる人たちをこれまで小馬鹿にしていた人たちが、オフシャニコワさんの勇気をたたえていること。デモを嫌悪していた人たちが、ロシア国内の反戦世論の高まりに期待していること。憲法無視の無軌道な権力行使を「よし」としてきた人たちが、同じ口で異国の大統領を批判していること。・・・・・・
                                                   
上記の文章に続いて、安倍元首相の選挙演説にヤジをとばした男女が警察によって排除されたことに触れている。札幌地裁が出した判決「表現の自由を侵害したとして北海道に賠償命令」に高橋記者は思ったという、「判決に一筋の光を見るのは、いま、ここが暗闇であることの証左なんだろう」と。その記事は次の文章で終わっている。
                                                   
「絶対的権力は絶対的に腐敗する」。さあ声をあげよう。手を取り合おう。そしてみなさん、自由に向かって駆けて駆け、駆け抜けようではありませんか。
                                                  
         
今の中国やロシアのように、戦前の日本には思想や言論の自由がなかった。思想犯として刑に服した人が多かったし、警察による拷問で幾人もの人が命を奪われた。今の日本では、モリカケ問題や桜を見る会問題は未解明のままに放置され、学術会議にかかわる任命拒否問題も放置されている。安全保障関連法制やカジノ法などに、政権の独善的かつ狭量な性格が表れている。60年前の日本では、政府に抗議するデモが大々的になされていたが、今のこの国では、政権が正道からはずれていようと、選挙の投票率は低迷し、自公政権が続いている。    
                                                  
高橋記者は書いている、「絶対的権力は絶対的に腐敗する。さあ声をあげよう。手を取り合おう。そしてみなさん、自由に向かって駆けて駆け、駆け抜けようではありませんか。」と。思想や言論の自由が失われる時代が来ないよう願っているのだが、「政権が正道からはずれていようと、選挙の投票率は低迷し、自公政権が続いている」ようなこの国である。これから先の日本は、どんな国になってゆくのだろうか。


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