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人はみな愚者の一面持つらしき、プーチン、ヒトラーそして・・・・ [政治および社会]

次の文章は、10月15日に投稿した「八十路にて詠む歌 5」を転記したものである。

                                                  



 戦前の日本は、当時のエリート中のエリートだった高級軍人たちにより、最悪の道に導かれる結果になった。ドイツ国民が熱狂的に支持したヒトラーは、膨大な悲劇と痛苦をもたらした。プーチンはもっともらしい口実を掲げて、多大な悲劇と損害を作り出し続けている。ヒトラーやプーチンより罪が軽いとはいえ、悪政によって国民に負担を強いる政治家は少なくない。独善的かつ狭量に見えた、そして統一教会に関わっていた安倍元首相も、私には立派な政治家とは思えない。生きながらえて、自らがなした政治の行く末を見届けてもらいたかった、と思う。

 国を導く立場にある者にも、思いの外に愚かな人間が多いようである。おそらく、どんな人にも愚かな一面がある、ということであろう。

 

  人はみな愚者の一面持つらしき吾に住む愚者の数いかなるや


                                                   


国を導く者たちには、リーダーとしての能力に加えて、高潔な人格と高い識見を有することが望まれるが、プーチンやトランプや・・・に限らず、後半の部分が欠落した者が多いようである。

                                                   


日本がアメリカに宣戦布告した昭和16年の12月8日、作家の永井荷風は日記「断腸亭日乗」に書いた、「アメリカと戦って勝てるわけがない。どうせ負けるのだから、この国にとって望ましいのは、少しでも早く負けることである」と。(永井荷風の想いと軍人の見識 2017.1.6)

                                                   


真珠湾奇襲作戦の成功に歓喜した日本人が多かったとき、永井荷風のように受けとる日本人もいた。「元特攻隊員による戦記『修羅の翼  零戦特攻隊員の心情』を読んで(2020.11.27)」に書いたように、アメリカとの戦争が始まったとき、ある海軍大尉が言ったという「この戦争には、万に一つの勝ち目はない」と。そのような軍人も少なくはなかったであろうが、軍の組織内では力を持ち得なかったと想われる。

                                                   


プーチンの愚行を止めるために、ロシア国民に反旗を翻えしてもらいたいものである。日本を長期衰退に導いた自民党を、そして、様々な悪政を行い、統一教会がらみの問題も抱える自民党を、未だに支持する人が多い。日本の政治を良くするためには、ときに応じて政権を交代させることだが。

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