八十路にて詠む歌 29 [吾が詠みし歌]
庭にブルーベリーの木が2本あります。ラビットアイ系のパウダーブルーとブライトウェルです。今年もたくさんの花をつけていますが、受粉を助けるはずの蜂が来ません。蜂どころか、蝶や蠅すら姿を見せません。こんな状況ですから、今年の収穫は微々たるものになりそうです。
庭の果樹訪い来る虫を待ちたれどむなしく暮れる春の一日
この歌を詠んだら思い出しました。父が17歳時に読んだつぎの歌です。(2021年8月27日投稿の「父の歌集より 1」参照 )
秋まけて咲く夕顔の花あはれ訪い来る虫もあらぬと思へば
虫が訪れない晩秋の花と同様に、春でありながら虫を待ち続ける花にも、同情せざるをえません。果実を期待できないのではと、人間は虫の不在に不満をおぼえるのですが。
2023-04-18 20:22
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