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朝日新聞の「令和落首考」より [雑感]

24日の朝日新聞に、川柳投稿欄の選者による「令和落首考」が掲載されている。本年後半に投稿された川柳の中から、選者が数句を選び出し、その句に関わる所感を書いた記事です。その記事はこのように書き始められています。
                                                   
 天使だったり魔物だったり、お金の顔つきは実に様々です。慈善の一灯もあれば菓子箱の底の山吹色もある。〈カタカナで書くと汚く見える「カネ」〉。わけても「政治とカネ」にはカタカナが似合うようです。
  木枯らしや安倍派に平家物語
  膿出せば消えて無くなる自民党
 我が世の春を満喫するうちにモラルが自壊したのでしょう。年の瀬になって政治資金パーティをめぐる裏金疑惑が噴出しました。奢れる者は久しからず。与党は大揺れです。
  日本丸こんな人等が舵を取る
 疑惑は19日、検察の強制捜査で事件に発展します。内外に、憂・憤・嘆ばかり多かったこの半年を、朝日川柳の掲載句で振り返ってみます。
                                                   
上記の文章に続いて、マイナンバーカードや万博、ジャニーズや宝塚、ウクライナやガザに関わる川柳が取り上げられています。その後に再び政治に関わる次のような記事があります。
                                                   
 閉塞感の根っこの一つには、自分たちや取り巻きの仲間をお手盛りで甘やかす縁故と私物化の政治があります。〈政治家に政治やらせるおそろしさ〉〈討ち入りがしたくなるぞと民怒り〉。政権党の方々には川柳欄を一読願いたいものです。
                                                   
記事の最後には明るい話として、こんな句が紹介されています。
  あやかってアレと言い出すハルキスト
    冠冠冠 冠冠冠冠 冠圧巻
  デコピンも彼が名付けりゃいい名前
                                                  
ノーベル文学賞を期待され続けながらも未授賞の村上春樹、8冠達成の藤井聡太、アメリカで大活躍の大谷翔平の愛犬デコピンに関わる句を紹介したあと、次の文章で記事は終わっています。「大いなる感謝とともに去りゆく卯年を見送ります。皆様もどうぞ良いお年を。


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