八十路にて詠む歌 65 [吾が詠みし歌]
寒い日の屋外にいる猫を見ると思い出す光景があります。かなり以前の正月に、故郷の出雲に帰省したときのことです。10cmほどに積った雪を踏み、家に隣接する畑に向かいました。雪の上には人の足跡はなかったのですが、猫の足跡があり、畑の彼方に続いていました。雪の中を餌を求めて歩く野良猫の足跡です。
雪の朝猫の足跡おぼろなりいずこで夜を過ごせしものか
雪を踏む猫の足跡いとあわれ向かう先にも餌のなければ
2024-01-17 17:52
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