八十路にて詠む歌 31 [吾が詠みし歌]
俳句には関心がなく、記憶力が強いわけでもない私ですが、著名な俳句や歌の幾つかを知っております。おそらく、高校時代の国語教科書で出会ったものでしょう。
「 八十路にて詠む歌 30」に、小林一茶の「やれ撲つな蠅が手をする足をする」なる句を引用したのですが、そのことを思い出したら、一茶とは異質な俳人である与謝蕪村の句が浮かんできました。「春の海ひねもすのたりのたりかな」です。というわけで、きょうはその句を使った歌を詠んでみました。
春の日をひねもすのたりと過ごしたり為すべきことを為さぬままにて
惰性に流されるままに時間を無駄にしたことを悔い、反省の気持ちを読んだ歌です。こんな歌を読んだところで、怠惰な性格が改められるとは思えないのですが。