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雀たちには住宅難の時代 [小鳥たち]

家から200メートルほど歩くと国道があります。10日ほど前のこと、国道に入るべく信号待ちしておりますと、コンクリートで作られた信号柱のなかほどに、しがみつくようにして雀がとまりました。おかしな所になぜとまるのだろうと思った次の瞬間、雀の姿が消えました。
 不思議に思ってよく見ますと、コンクリートに小さな穴がありました。幅が3センチたらずで、長さは5センチたらずに見える穴ですが、雀はその中に入ったのでした。穴の中がどの程度の広さかわかりませんが、雀はそんな所に巣を作ったのです。
 雀が意外な場所に巣を作った例がまだあります。ある日のこと、雛のために餌を持ち帰る雀を眼で追っていますと、驚いたことに、近所のアパートの換気扇用フードに入りました。そんな所に巣を作れたのですから、そのアパートの調理器はガスではなく、おそらくIHヒーターでしょう。
 コンクリートの柱にしろ換気扇用フードにしろ、昔の自然界には存在しなかったものです。雀の世界は住宅難の時代なのかも知れませんが、それにしても、よくぞ見つけたものと思います。
 今年は雀の雛が少ないらしいことを先に書きましたが、そのほかにも異変が見られます。例年ですと5月の中頃までに子育てを終えるのですが、今年はまだ巣立ったばかりの雛が来て、親から口移しで餌をもらっています。最初に書いたコンクリートの柱の中には、まだ雛がいるのかも知れません。雀の世界に異変でもあったのでしょうか。そういえば、蜂や蝶もほとんど姿を見せません。異常な気象の影響が、小鳥や虫たちの世界にも及んでいるのではないか。そんな気がする今日この頃ではあります。



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