SSブログ

筋力をつける体操は短時間でも効果があるとわかった [身体と健康]

数年前のことです。荷物を持って走ろうとしたら、足がもつれてころびそうになりました。私は思った。極端なほどに運動不足ゆえ、足の筋肉が弱ったらしい。足のみならず腕の筋力も衰えているはず。いざというとき、身の安全を確保できなくなりそうだ。

私は考えた。運動によって筋肉がつくのは、身体がそれを必要と判断するからだ。筋肉に軽い負担しかかけなかったなら、その負担に耐えるだけの筋肉にとどまるだろう。たとえ短時間であろうと、いつもより大きな負担を筋肉にかければ、身体は筋肉を増やそうとするに違いない。

というわけで、風呂に入った際に筋肉運動をすることにしました。腕や足の筋肉に普段よりも大きな負荷をかけるのですが、時間はせいぜい5秒間です。幾つもの筋肉について行うので、すべてを終えるまでに要す時間は1分ほどになります。



それを毎日続けたところ、わずかひと月ほどで効果が現れました。腕は少し太くなったし、軽く走ったくらいでは、足がもつれることもなくなりました。気をよくした私は、それ以来その体操を続けていますが、一箇所ごとにかける時間は数秒づつのままです。体操をさぼることもしばしばながら、筋肉を維持する効果に変わりはなさそうです。


11月9日の記事「高血圧にならないのは身のこなし方にクセがあるから?」で、長い階段を走り上ったことを書きました。それを可能にしてくれたのは、わずか数秒の筋肉体操が強化してくれた筋力ということになりそうです。


生理学や体操に関する知識に疎いけれども、私は自信を以て主張します。「筋肉にある程度以上の負荷をかける体操を、毎日わずか数秒ほど行うことにより、筋肉の能力を強化することができる」


念のためにつけ加えます。始めたばかりの頃は、力を加える時間を3秒くらいにした方がよいかも知れません。私が始めた当初には、すぐに腕が疲れて3秒ほどしかできませんでしたが、半月も経たないうちに5秒までできるようになりました。

筋肉の力について書いているうちに、昔のことが思い出されました。私は10代の終わりにグライダー事故により、ひと月ほどベッドで寝たきりの生活を送った経験があります。久しぶりにベッドを離れることになり、ベッドの脇に立ったところ、いきなり身体が崩れ落ちました。わずかひと月で、私の足はすっかり弱り、体重を支えることすらできなくなっていました。


それからの数日は、崩れ落ちることがないように、足を曲げないままに歩きましたが、数日後には平らな床面を普通に歩けるまでに快復しました。ところが、階段を降りようとして足を曲げたところ、身体がくずれおちました。そんな状況にありながらも、ベッドを離れて1週間ほどで、どうにか階段も歩けるほどに快復していました。


筋肉というものは、使わなければすぐに退化する一方で、使えばすぐに快復するようです。ベッドに横たわっていたひと月の間にも、当然ながら足は動かしていました。どんなに動かしていようとも、軽い負荷しかかけなかったなら、その負荷に耐える程度の筋肉しか維持できないということでしょう。


たとえ数秒間であろうと、筋肉に負荷をかける運動をしていれば、筋肉の衰えを防ぐことが可能であり、衰えた筋肉を復活させることもできる。私が体験から学んで知った事実です。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0