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「きっこのブログ」はとても面白い [雑感]

「きっこのブログ」なる著名なブログがある。過去に幾度も週刊誌に取り上げられたことがあり、私がそれを知ったのも週刊誌の記事だった。そのブログを訪ねて記事の幾つかに眼を通せば、多くのファンを得ている理由がわかるはず。というわけで、きょうは「きっこのブログ」の記事のひとつを紹介してみたい。2月1日に投稿された「ネットのニュースの落とし穴」なる記事である。(きっこさんにメールで連絡すれば、引用などはOKとのこと)

「きっこのブログ」2月1日の記事「ネットのニュースの落とし穴」より一部を引用 
 ……あたしはテレビを持ってないし新聞も購読してないので、ニュースはもっぱらネットで読んでるんだけど、ネットのニュースには落とし穴がある。その1つが、見出しだけを見て、記事を読まずに「思い込んでしまう」という落とし穴だ。

どこのポータルサイトにアクセスしても、まずは新着の主要ニュースの見出しが並んでて、その後に「社会」「政治」「経済」「海外」「エンタメ」「スポーツ」などのジャンル別の項目が並んでる。これらのニュースの見出しは、ポータルサイトによって多少の違いはあるけど、だいたい13文字から17文字くらいで、平均すると15文字ほどだ。

そして、多くの人は見出しを流して読み、その中で自分の興味のある記事しか読まないから、それ以外のニュースは見出しだけを「思い込んでしまう」ということがある。たとえば、しばらく前に、あるポータルサイトの主要ニュースの見出しの中に、こんなのがあった。

  「嫌いな政治家、2位に山本太郎氏」

このニュースに興味がなく、見出しだけ読んだ人の記憶には「山本太郎って嫌われてるんだ」という情報だけが刷り込まれただろう。ちなみに、見出しをクリックして記事を読んでみたら、これは「週刊プレイボーイ」のアンケート結果の記事で、「嫌いな政治家」のダントツの1位は安倍晋三、ずいぶんと差があって2位が山本太郎、3位が麻生太郎だった。

これらの見出しはそれぞれのポータルサイトの担当者が書いてるから、同じ記事の見出しでもポータルサイトによってカラーが違ってくる。このポータルサイトの担当者が、どうして1位ではなく2位を見出しに使ったのか、あたしにはその意図は分からない。でも、見出しだけ読んだ人たちの記憶に「何」が刷り込まれたのかは、あたしでも分かる。

わずか15文字前後のキャパで、記事の内容を的確に伝えなきゃならないのがネットニュースの見出しの役割であり、それぞれのポータルサイトの担当者のセンスが光る場だ。だけど、その一方で、その担当者やポータルサイト運営会社のカラーが意図的に反映されることもあると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

‥‥そんなワケで、昨日、いつものようにポータルサイト巡りをしてニュースの見出しをチェキしてたら、あるポータルサイトの主要ニュースのとこに驚くべき見出しを見つけた。

   「NYタイムズがヒラリー氏支持」

アメリカの新聞で購読者数3位を誇るニューヨークタイムズが、アメリカ大統領選で、この時期に民主党を支持すると表明しちゃったのか?ま、ニューヨークタイムズは昔からヒラリー贔屓(びいき)だけど、ビックリしてすぐに見出しをクリックしたら、時事通信の以下の記事だった。

「クリントン氏支持を表明=米大統領選でNYタイムズ」時事通信
【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は30日、大統領選の民主党候補としてヒラリー・クリントン前国務長官(68)を支持する立場を表明した。同紙はクリントン氏について、上院議員や国務長官としての実績や、大統領夫人としての経験を評価。労働者の権利を重視する経済政策に加え、銃規制や女性の地位向上などの取り組みにも期待できるとして「近代史上、最適任の大統領候補の一人」と評した。(2016/01/31-06:45)

この記事を読んで、いくらヒラリー贔屓のニューヨーク・タイムズでも、ホントにこの時期にこんな記事を書いたのかと疑問に思ったあたしは、さっそく実際のニューヨーク・タイムズの元記事を読んでみた。・・・・・・

[ブログには、ニューヨークタイムズの当該記事が写真で表示されている]

‥‥そんなワケで、「ニューヨークタイムズが民主党支持を表明した」というのは、あたしの早トチリで、正しくは「民主党候補の中ではヒラリー・クリントンを支持した&共和党候補の中ではジョン・ケーシックを支持した」ということだった。・・・・・・
‥‥そんなワケで、海外のニュースの中から何を選んで報じるかは報道媒体それぞれの自由だし、それらの記事の中から何を選んで主要ニュースの見出しに並べるかはポータルサイトそれぞれの自由だ。小沢一郎の陸山会問題の時には、疑惑の段階から連日のように犯人扱いで取り上げて大騒ぎし続けたテレビや新聞が、今回の甘利明の口利き疑惑問題では、まるで大臣の辞任ですべて事件が収束したかのように静かになってしまうのも自由だし、甘利明を「潔い」などと称賛した記事を書くのも自由だ。ま、テレビも新聞も報道関係の偉い人たちは、安倍晋三と会食したりゴルフしたりと忙しいみたいだから、あたしは特に期待はしてないけど、今回のニューヨーク・タイムズの記事の例を見れば分かるように、ネットを活用してる人たちは、見出しだけを見ての「思い込み」だけでなく、記事を読んでも疑って掛かること、どうしてこの記事がピックアップされているのかを考えてみることが大切だと感じた今日この頃なのだ。(きっこのブログからの引用終わり)

きっこさんのブログには、とても面白い記事がしばしば投稿される。これからも、私はその記事を楽しみたいと思っている。




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