酒を飲むインコ [小鳥たち]
かなり以前のことですが、娘がインコを飼っていたことがあります。よく馴れており、家の中を自由に飛び回っていました。
あるとき、指先に酒をつけて差し出したところ、インコはどう思ったのか、それを舐めました。その様子がおもしろくて、同じようにしてさらに差し出したところ、どういうわけか、インコはいくらでも舐めました。
アルコールには特有の匂いがあるにも拘わらず、インコは拒絶するどころか、むしろ積極的に舐めました。とはいえ、さすがに不安になって舐めさせるのを中断したところ、インコは離れてゆきましたが、なんと、よたりながら歩いていました。鳥の脳は人と異なるにしろ、アルコールによって影響されることには変わりがないのでしょう。
酒を飲んだそのインコは、ふらつきながら歩いていましたが、それでもふつうに羽ばたいて、カーテンレールまで飛びました。時間が経ってから気がつくと、インコはしっかりとした足取りで床を歩いていました。どうやら、インコにはアルコールを代謝する能力が備わっているようです。植物の種子などを餌にする野生のインコは、発酵してアルコールを含むようになった種子なども餌にできるわけです。
インコが欲しがるだけ酒を与えていたら、はたしてどんな結果になったのか。インコの健康に影響がないのであれば、実験してみたいところですが、いまは飼っておりません。
ここまで書いてから、もしやと思って「鳥類 アルコール」で検索したところ、参考になるものが幾つも見つかりました。意外なことに、インコなどは好んで酒を飲むようですが、決して好ましいことではないとのこと。さきほどは、もういちどインコに酒を飲ませてみたいと書きましたが、たとえ機会があろうとも、そんな実験はしないことにします。
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