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江川紹子氏による記事「日本人としての内省~三笠宮文書を読み直す」の紹介 [政治および社会]

  • 11月11日のYAHOOニュース に、ジャーナリストの江川紹子氏による「日本人としての内省~三笠宮文書を読み直す」なる記事が載っている。YAHOOニュースのサイトで、「個人」「オーサー一覧」「江川紹子」をクリックすると、上記タイトルの記事が見つかる。

本ブログの10月29日の記事「三笠宮は戦時中であってもリベラルだった」は、朝日新聞に載った追悼記事に触発されて書いた。朝日新聞は2ページに及ぶ記事により、三笠宮の生涯や事績を報じているが、その中に、三笠宮は陸軍の軍人でありながら、陸軍の過ちを痛烈に批判していたことが記されている。
YAHOOニュース に掲載された江川紹子氏による「日本人としての内省~三笠宮文書を読み直す」なる記事には、三笠宮の講話(支那派遣軍総司令官以下の軍の幹部を前にして行われた)の様子が詳細に記されている。

その講話は昭和19年1月5日に南京で行われたという。日本軍の驕慢と日本人居留民の堕落をあますところなく突かれて、居並ぶ軍の幹部たちは頭をたれ、満堂粛として声がなかったという。
 
江川紹子氏による上記の記事には、三笠宮が講話で発せられた「支那事変未解決の根本原因は日本人が真の日本としての行動をしていないからだ。略奪暴行を行いながら何の皇軍か。現地の一般民衆を苦しめながら聖戦とは何事か。大陸における日本軍官民のこのような在り方で、いったい陛下の大御心にそっているとでも思っているのか」なる言葉が紹介されている。

三笠宮が記された40ページあまりの資料「支那事変に対する日本人としての内省」は、危険文書として処分されたとのことである。
かつての日本には、「天皇陛下の大御心」なる言葉を振りかざしつつ、その「大御心」をないがしろにした軍人たちがいた。公表された三笠宮の言葉に対しても、それを否定したがる者たちが現れ、「支那事変に対する日本人としての内省」を捏造と主張するかも知れない。真の愛国者であるなら、そのような思考と行動を為すはずがないのだが。


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