武本昌三氏のホームページ「ともしび」に掲載された記事の紹介 [人生]
武本昌三氏のホームページ「ともしび」を紹介するのはこれが3回目である。きょうは、本日4月19日に投稿された記事「金子みすずの詩の英訳」をそのまま引用させていただくことにした。
「ともしび」に掲載された記事「金子みすずの詩の英訳(2017.04.19投稿)」
金子みすず(1903-1930)は、現在の山口県長門市仙崎で生まれた。書店で働きながら童謡を書き、その優しさと多様性を認める感性が詩人の西城八十に賞賛されたが、家庭的には夫に詩作を禁じられるなど恵まれず、1930年に26歳で自ら命を絶っている。その彼女の作品と生涯を伝える絵本が、昨年9月に米シアトルの出版社から 「ARE YOU AN ECHO? (こだまでしょうか)」というタイトルで出版されたという。(「朝日」2017.03.14夕刊)
本欄でも「金子みすずの詩を読み返す」(2015.01.26)で、いくつかの詩を取り上げてきたが、そのなかの「私と小鳥と鈴と」は、小学校の国語教科書にも載せられたりして、広く知られているようである。「みんなちがって、みんないい」には共感させられる。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。
私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
このような金子みすずの詩は、アメリカでは『星の王子さま』を思わせる作品などと称賛されているらしい。全米英語教師協会が子ども向けに勧める20冊の詩集にも入っているという。編集者は、「国や時代を越え誰の心にも響く。わかりやすい言葉の扉を開けると、おおきな宇宙が見えると感じた」と評した。「アメリカ・ファーストが叫ばれる国で、やさしく相手を思いやるみすずの心が人々に届いたのがうれしい」とも語っている。つぎの「大漁」も、そのような作者の気持ちがよく表れている詩である。
朝焼け小焼けだ大漁だ
大羽鰮の大漁だ
浜はまつりのようだけど
海のなかでは何万の
鰮のとむらいするだろう
詩を英訳するのは楽ではないが、上記の「ARE YOU AN ECHO?」では、この「大漁」は、つぎのように表現されているようである。新聞の記事では、「しみいる英訳」という大きな見出しがつけられていた。
BIG CATCH
At sunrise, glorious sunrise
It’s a big catch!
A big catch of sardines!
On the beach, it’s like a festival
but in the sea, they will hold funerals
for the tens of thousands dead. (引用おわり)
武本昌三氏のホームページ「ともしび」には多くのカテゴリーがあり、様々なジャンルの記事が掲載されている。いずれも読むに値するものだが、そのホームページの大きな特徴は、「霊界からのメッセージ」と「叡智の言葉」なるカテゴリーに掲載される記事にある。私のように体験を通して霊魂の実在を知っている者には、記されている事柄は当然のこととして受け入れることができるのだが(注)、多くの人は霊的な記事や話題に関心がないと思われる。私はそのような人にもあえて勧めたいと思う。「武本昌三氏のホームページ「ともしび」を訪れ、掲載された記事を読まれるようお勧めします。読むために費やした時間の価値にくらべて、それをはるかに上回るものを得ることができるはずです」
注 2015年10月8日の投稿記事「浅田次郎の小説降霊会の夜を読んで」、2015年12月7日の投稿記事「霊魂が実在することを知る簡単な方法がある」参照
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