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鳥たちが交わしている言葉 [小鳥たち]

比較的に高等な猿や犬も言葉を使えないわけですが、声の出し方を使い分けることによって、意思の表示や情報の伝達手段にしています。雀や鳩に餌をやっておりますと、雀などの小鳥ですら、囀り方を駆使して情報のやりとりをしていることがわかります。人間のようには言葉を使えなくても、小鳥たちにも声は重要な情報伝達手段です。


雀に餌をやるようになってから、雀の声についていくらか分かるようになりました。猫などが現れたときに発せられる警戒音、餌がまかれたことを仲間たちに報せる声、雛が親鳥に餌をねだる声、親鳥が人間に餌を催促する声。雀たちの世界では、それ以外にも多くの言葉があるに違いない、と私には思われます。


山鳩は特有の声で縄張り宣言します。互いに縄張りを主張しながら、同じ餌場で私たちから餌をもらうわけだから、しばしば争いが起きます。後から来た鳩が、餌をついばんでいる鳩に向かって突進するのですが、その際に短い威嚇音「クーッ」を発します。すぐに決着がつく場合もあれば、争いの場をフェンスに移し、羽を拡げて「クーッ」と声を発しながら相手に迫り、威嚇し合うこともあります。5月の初め頃には、雄から雌への求愛の声を聞くことがあります。威嚇する場合の声に似てはいますが、声のトーンが低く抑えられています。これまで見てきたかぎりでは、山鳩は雀ほどには声を使い分けていないようです。雀や鳩に勝る能力を有する鳥は、おそらくもっと多彩な声の使い分けをしていることでしょう。


インコや九官鳥は人の声をまねることができても、仲間同士で言葉を交わすことができません。インコなどよりはるかに高度な知能をもちながら、チンパンジーやボノボなど類人猿は、人間の言葉をまねることができない。そんな類人猿の中には、記号などを使って会話に近い意思の疎通ができたり、手話による簡単な会話ができた例もあるようです。そこまでできるようになったということは、もしかするといつの日か、人間とチンパンジーやボノボの間で会話を可能とする通訳機ができるのではないか、と想わされます。

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