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家具を製作しています [生活雑感]

先頃のある日、妻が言いました。「新しいワードローブを買いたい」


というわけで、妻といっしょに近くのニトリへ行ったのですが、展示されていた製品はいずれも、下部に引き出しがついていました。引き出し部分がなく、上下2段に衣類をかけ得る構造であれば、妻の要望にかなうのですが、そのような製品はないようです。


私は言いました。「適当なものはなさそうだから、洋服ダンスくらい俺が作ってやるよ」


私はすでに幾つもの家具を作ってきました。メーカー製に勝ると自負している(自慢するのは家族の前ですが)ローボードなど、かなり大きな家具も作った経験があります。食器棚と天井の間に設置する収納家具(地震に備えた食器棚の転倒防止対策として)など、いずれも必要にせまられて作ったものですが、すこぶる満足できる結果になりました。
                              
自作のワードローブとはいえ、使い勝手の良さとともに見栄えの良いものにしたいので、設計にはかなりの時間をかけました。ハンガーをかける横棒は上下2段ですが、下段の幅をやや狭くして、上段の一部には丈の長いコート類をかけることができるようにしてあります。その図面を持ってホームセンターカインズの木工教室に出向き、担当者に相談したところ、「扉が大きいために、塗装したら湾曲する懼れがあるから、太鼓張りにしたほうがよいだろう」とのこと。


ネットで調べてみると、「太鼓張り」なる技術は日本人の考案になる製法であり、今では海外でも採用され(フラッシュ構造)、多くの家具に適用されているとのこと。板材を組んだ枠の両側に薄い合板を貼りつける構造であり、板材の切断と組み立てに高い精度を要すなど、素人には難しそうですが、思い切ってチャレンジすることにしました。


というわけで、一週間ほど前からワードローブを作っています。板材を購入したカインズで、私が描いた「木取り図」通りにカッティングしてもらったのですが、極めて高精度に切ってあるため(注)、初めてチャレンジした「太鼓張り」もうまくゆきました。「太鼓張り」の芯材を組むためにネジを使いましたが、そのネジを隠すためのパテ埋め作業を要すなど、ずいぶん時間がかかりました。部材はすべて完成し、残すところは塗装と組み立て作業です。側板や扉などを塗装してから組み立てますので、完成は来週になりそうです。



注 板材のカッティング精度


カインズの作業現場には、「3mm程度までの誤差はご容赦ください」と表示してありますが、切断装置自体の精度はかなり良いものらしく、今回の切断誤差は0.3mm以内でした。結果的に精度が良かったのは、カインズホーム木工教室の指導員が自分でカットしてくださったためかも知れません。完成したら写真を見てもらうとともに、お礼の言葉を伝えようと思います。



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