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通販化粧品の満足度 [生活雑感]

新聞の折り込み広告を片づけようとしたとき、「満足度96%」なる大きな文字が見えた。何のことだろうと思ったら化粧品の広告である。96%というのはユーザーの満足度だという。広告の下部にはユーザーから寄せられたという感想文も載っている。


広告を見て思った。96%なる数値が事実であろうと、その化粧品の真実を表す数値とは言い切れないのではないか。記載されている感想が事実としても、高価ゆえに高い効果を期待し、効果があったと思い込んだ結果かもしれない。もしかすると、高価なその製品はインチキ商品かもしれない。


いずれにしても、96%は微妙な数値である。その化粧品がインチキ製品であり、効果が得られなかったユーザーからクレームがよせられても、効果が得られない少数派として、メーカーは言いのがれるだろう。インチキ製品であったにしても、96%なる数値につられて買ったユーザーに対して、プラシーボ効果をもたらす可能性がありそうである。


ここまで書いたところで、通販で売られている化粧品を調べてみた。私が知らなかっただけかもしれないのだが、化粧品には驚くほどに高価なものが多い。6000円もする化粧品の広告を見て、こんな製品を買うのはどんなユーザーだろうと思った。高価なそれらの商品には、満足度を表示しているものも多いが、その殆どは90%以上としており、中には100%とされる商品もある。


興味に駆られるままにさらに見てゆくと、<1000円以下の化粧水、「お得度」の1位はちふれ>なる記事が目にとまった。その記事は2011年9月8日のライブドアニュースに掲載されている。


2011年9月8日のライブドアニュースより、<1000円以下の化粧水、「お得度」の1位はちふれ>を引用

  化粧品市場の中で前年比7.6%増収と好調な「1000円以下の化粧水」市場。「専科(資生堂)」「ちふれ(ちふれ化粧品)」「肌研(ロート製薬)」「なめらか本舗(常盤薬品工業)」「ピュアナチュラル(pdc)」など、競合する市場に新製品が続々と投入されて競争は激化している。この激化する化粧水市場の勝者となるのは、どのブランドなのか? オリコンDDが20代~50代の女性を対象に「ブラインド・ホームユーステスト」による満足度調査を実施した。化粧水選びでもっとも重視するポイントである「保湿力」では、資生堂の「専科」がトップ。コストパフォーマンスでは、ちふれ化粧品の「ちふれ」が選ばれた。
  調査手法は、ブランド名を隠した調査対象商品を家庭で実際に利用してもらい、評価を求める手法で、「1000円以下の化粧水を週1回以上使用する」という全国1176人から回答を得た。調査期間は2011年6月11日~6月17日。
  化粧水を選ぶ際に重要視するポイントとその項目でもっとも高く評価されたブランドは以下のとおり。重要視するポイントの高い順に「保湿力の高さ(ナンバーワンブランドに選ばれたのは「専科」)」「うるおいの持続性(同「専科」)」「付け心地の良さ(同「ちふれ」)」「浸透力の高さ(同「ちふれ」)」「肌馴染みの良さ(同「ちふれ」)」「肌にやさしい・低刺激(同「肌研」)」「コストパフォーマンス(同「ちふれ」)。 (引用おわり)


最もコストパフォーマンスが良いとされた「ちふれ」について調べてみたら、比較的安価な化粧品を作るメーカーとのこと。価格の安さによって「安かろう悪かろう」との誤解を受けないように、他社に先駆けて化粧品の内容を公表したメーカーだという。先に引用した記事によれば、先入観の影響を受けないブラインドテストによって、その「ちふれ」なるメーカーの製品が最も好ましいものと判定されたことになる。そのブラインドテストには1200人に近い女性が関与したというが、メーカーや製品名を隠すことなく評価を求めたならば、結果は全く異なっていたにちがいない。おそらくは、有名メーカーの製品が圧勝したことだろう。
            
付記
オーディオアンプについてもブラインドテストが行われ、結果が公表されている(2015年11月21日に、音楽およびオーディオのカテゴリーに投稿した記事「高級ブランド製品のブランド名を隠したとき・・・・・・ある実験の興味ある結果」参照)。300万円の高級アンプが1万円以下のアンプに負けたということで、大きな話題になったできごとである。


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