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新聞と書物に親しむ藤井聡太7段 [教育]

天才少年棋士の藤井聡太7段に関する記事が、しばしば新聞に掲載されるようになって1年以上になる。


かなり以前の朝日新聞に載った対談記事によれば、藤井君は新聞をよく読んでいるとのこと。読んだ記事についても語っていたが、中学生とは思えないレベルの発言であり、新聞読者としてのレベルは並みの大人に勝っていそうに思えた。もしかすると、新聞をまともに読まないらしい麻生財務相より、藤井君の方が知的には勝っているのではないか、と思えるほどである。


記者からの質問に応える中学生時代の藤井君は、「望外の結果」とか「僥倖と言えるような勝ち方」などと、中学生とは思えない言葉を使っていた。国語の授業で得られるレベルを遙かに超えたその言葉遣いは、小学生の頃から読書に親しんでいたからにちがいない。


朝日新聞に載った対談記事によれば、藤井君は小学生の頃から新聞を読んでいるようである。ニュースの入手先も主に新聞だという。テレビやネットから得られる断片的な情報よりも、考えながら受け取ることが可能な新聞を情報源とする藤井君に対して、高齢者の私は賛辞を贈りたい気持になる。馬鹿なネトウヨが増えたのは、テレビやネットからの断片的な情報しか見ない怠け者が増えたからではないのか。藤井君はニュースと将棋に関するもの以外、テレビを見ないというのだから、今どきの若者とは思えない生き方である。多くの人には無理な生き方であろうが、新聞や書物に親しむことは、その気になれば簡単にできることである。


藤井君が小学生時代から新聞や書物に親しんでいたことを知って、このブロブに書いた記事「子供を学習塾に通わせるより読書の楽しみを教える方がよさそうだ(2015」年9月24日投稿)」を思い出した。中学2年生から3年生の頃、私はラジオの勉強に夢中になった。友人から借りた「NHKラジオ技術教科書」に挑戦し、真空管ラジオの動作原理を理解できるに至ったのだが、中学1年生までの私の成績はむしろ悪い方だった。そんな私が「NHKラジオ技術教科書」に挑戦しようという気持になれたのは、偏差値教育に毒されていなかったことと、小学生時代に読書に親しんでいたからではないか。私は成績劣等生から抜け出して、後には大学の工学部に進学するに至ったのだが、そのことを振り返って書いたのが、「子供を学習塾に通わせるより読書の楽しみを教える方がよさそうだ(2015」年9月24日投稿)」と、2015年8月23日に投稿した「成績劣等生から技術者までの道のり(私の体験)」である。


活躍めざましい藤井聡太7段について書き始めたら、新聞と読書を勧める記事になった。じっくりと活字に眼を通すことができず、スマホやパソコンからしか知識や情報を得ない人も多いようである。スマホやパソコンに時間を費やせるのであれば、活字に向かう時間もあるはず。断片的な情報しか得ようとしないのは、忍耐力が足りないからか?。考えながら読むことができない怠惰な者か?。若い世代が新聞や書物から離れるならば、将来の日本は、物事を短絡的にとらえる国民が多い国になりそうである。にも拘わらず、麻生財務相は若者に新聞を読まないよう勧める(2018年6月26日の記事「麻生財務相は新聞を読まない?」参照)。そんな麻生太郎バカ大臣には、すぐにも政治の世界から去るようお勧めしたい。


書いているうちに、自民党の政治家を批判する記事になった。近づきつつある選挙で、投票率が高くなることと、まともな政治家が選ばれることを願っている。

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