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特攻隊に関わる小説を読んで [小説]

私は特攻隊員を主人公とする小説「造花の香り」(左サイドバーにて概要を紹介)を書いている。その小説を書くに至った経緯を、2015年10月16日の投稿記事「特攻隊要員の搭乗機を見送った日のこと」に書いた。私はその小説を書くべくして書いたような気がするのだが、若い書き手の中にも、特攻隊に関わる小説を書く人がいる。


幾つかの小説投稿サイトに、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」なる小説が投稿されている。特攻隊に関わる小説とあるので、かなり長いその作品に目を通してみた。若い世代を対象に書かれたものと思われるが、読んで良かったと思える小説である。


この小説は恋愛小説の形をとりながら、反戦平和・反軍国主義・政治批判に関わる小説であり(私が書いた「造花の香り」にも言えるのだが)、中学・高校生に対しては、勉学の意義を説く小説にもなっている。女子中学生を語り手とする小説であり、対象とする読み手に若い世代を想定していると思われるが、高齢の私も、一気に読み終えることになった。


作者の汐見夏衛さん(ペンネーム)は、愛知県の高校で国語を教えている女教師とのことだが、まだ30代前半の人らしい。幾つもの小説投稿サイトに、多くの小説を投稿しており、その幾つかは書籍化されているようである。作家として成長されるよう期待している。


小説投稿サイトには、世間的には知られないままに、多くの勝れた作品が埋もれている可能性がある。投稿された作品があまりにも多いため、読みたいものを選び出さねばならないのだが。

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