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興味ある生き方 [人生]

テレビのスイッチを入れたら、山奥で暮らす人に関わる番組が映った。「ポツンと一軒家」なる番組である。興味を惹かれるままに見はじめたら、最後まで見ることになった。


「人はひとりでは生きられない」と言われる。確かにその通りであり、それには様々な意味が含まれるわけだが、現実には人里を離れた山奥でひとり暮しをしたり、夫婦ふたりで暮らす人たちがいる。とはいえ、車で買い物に出かけたり、身内の者たちとのコンタクトもあるから、ロビンソン・クルーソーのような状況とは全く異なり、社会とつながり、現代生活を営んでいる。そのような生き方を選んだ人たちは、周囲に他人がいない環境で、畑や田から作物を得る生活をしながら、それなりに楽しく暮らしているようである。


私には5人の弟妹があり、いずれも出雲の市内で暮らしている。妹のひとりは東京で暮らしていたのだが、夫が年金生活になってからは子供たちと離れて、夫とともに出雲でマンション暮らしをしている。市の中心部には大学病院があり、イオンモール出雲やホームセンターもあるから、高齢者には暮らしやすい環境である。「ポツンと一軒家」で暮らす人たちとは全く異なる生き方である。


かく言う私にも、人里を離れた場所で暮らす勇気はなく、名古屋市近郊の生活に便利な場所で暮らしているわけだが、「ポツンと一軒家」を見て思った、社会のありようが変わったならば、多くの人が田園生活を楽しむようになるのかも知れない、と。


東京にかぎらず、大阪や名古屋などの都会に人が集まり、地方が寂れてきたのは、地方に職場が得られないからである。私はエレクトロニクスに関わる技術者だが、大学を卒業したら故郷を離れるしかなかった。


そのようにして都市やその近郊で暮らしている人たちのかなりが、今年は新型コロナウイルスの流行によって在宅勤務をしている。リモートワークと呼ばれているが、このことを契機に、リモートワークがある程度まで定着する可能性があるとの見方がなされている。それがさらに進んで、リモートワークを前提にした勤務形態が採用されるようになれば、都会の企業に就職した人であっても、多くの時間を故郷で過ごせるようになるだろう。そうなれば、地方の衰退防止に希望が持てそうな気がするのだが、楽観的に過ぎるだろうか。

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