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宇宙資源の利用? [雑感]

宇宙探査の目的のひとつは、「地球の資源が枯渇する将来に備えて、地球外の天体から資源を得られる可能性を探る」ことだという。そんな記事が私に思い出させたことがある。
  
数十年前に見たテレビ番組で、「将来の食料不足に備えて石油から蛋白質を合成しようとする研究」が紹介されていた。私は思った、「遠い将来にも食料の生産は可能と思われるが、貴重な資源の石油には限度があるはず。石油を食料に費やすのは愚の骨頂ではないか」と。どこかの大学でなされていたその研究は中断されたらしく、今ではまったく話題にもならない。
  
月や火星など遠く離れた天体に、地球に存在しない貴重な資源が存在し、地球にとって極めて有用な物質であるなら、地球に持ち帰るほどの価値があるだろう。私が読んだかぎりでは、地球の資源枯渇に備え、天体の探査が行われているようである。そうであるなら、石油から蛋白質を合成しようとする試み同様の愚行と思われる。まず努力すべきは、資源を無駄にしないことであろう。
  
居住する市で回収される資源ゴミは、紙類、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ガラス瓶、衣類、プラスチック類である。最近はアルミや鉄の鍋なども回収されるようになったが、指定されたもの以外は、燃やせないゴミとして処分される。アルミや鉄の再利用率は高いとはいえ、膨大に使われるアルミホイルは燃やされているし、回収されない鉄や銅も多い。将来の資源枯渇を憂いる前になすべきは、使用済みの金属類を無駄にしないことである。現在は再利用に採算が合わなくても、資源が枯渇する遠い将来においては、保管されていた金属類などが大きな価値をもつ可能性がある。そのための廃棄施設(保管施設)の建設は、使用済み核燃料の処理(廃棄)施設より、はるかに有用な施設だと思えるのだが。使用済み核燃料の処理施設には、うまくいったにしても、膨大な費用がかかるとされている。核ゴミ処理施設よりも少ない経費で、資源ゴミ保管施設をあちこちに作れるだろう。放射性廃棄物は1万年後であっても有害だが、資源ゴミは1万年先には有用な資源となる可能性がある。


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