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八十路にて詠む歌 20 [吾が詠みし歌]

先日の寒かった日に、窓ガラスの外側に蠅がとまっていました。一匹の虫とはいえ、こんな時期の虫には憐れみをおぼえます。異常な高温が続く夏のせいでしょうか、近年は蝶や蜂などの昆虫が減りました。冬の屋外に蠅が居るのも、もしかすると異常気象がもたらした結果かも知れません。


    いずこより来たりしものか厳寒の庭に迷える虫ひとつあり 


この歌を詠んだら父が17歳時に読んだ歌を思い出しました。2021年8月27日に投稿した、「父の歌集より 1」にあるこの歌です。         


    秋まけて咲く夕顔の花あはれ訪い来る虫もあらぬと思へば

                                                   

85歳の私ですが、17歳の父が詠んだ歌にも及ばない、という気がします。はたして、肩を並べうるときが来るのでしょうか。




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