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ギックリ腰を簡単に治す方法 [身体と健康]


過去に幾度もギックリ腰になり、激しい痛みを体験してきましたが、この30年ほどは無事に過ごしています。その間に軽いギックリ腰を繰り返しながらも、それを自分で治す方法を知ったからです。
 40年ほど前のことです。甲府の近郊に住んでいたとき、いきなりギックリ腰になり、ほとんど動けない状態になりました。そのことを知った妻の知人が、「ギックリ腰を治す名人を訪ねれば、その場で治してもらえる」と教えてくれました。
 幾度もギックリ腰を体験していた私は、半信半疑ながらも妻を助手席に乗せ、教えられた人を訪ねるために車で出かけました。強い傷みで歩きにくかったけれども、車を運転することはできました。
 着いた先は山里の農家で、数人の患者が順番を待っていました。私は8畳ほどの部屋に通され、目の前で行われる治療を見学しながら順番を待ちました。肩や足の不調など、腰以外の症状をもつ患者もいましたが、60代と思われる施術者はてきぱきと施術し、終わると患者を立ち上がらせて歩かせ、効果を確認していました。
 私の番がきました。施術者は私をうつぶせにして、腰のあたりをなでていましたが、やがて骨盤の左側上部に手を置き、力をいれて押えつけると、「入った」と言いました。
 言われるままに立ち上がって歩いてみますと、あれほど痛かった腰の痛みがわずかなものになり、苦も無く歩けるようになっていました。数人の治験例を目の当たりにしていたとはいえ、治療の効果にあらためて驚きました。そして思いました。近代医学を修めた医師よりも、秘伝を有する民間人がはるかに有能な場合がある。その智恵が活かされないのはどうしてだろう。
 治療費を示す表示はどこにもなく、部屋の入り口に置かれた籠に謝礼金を入れるようになっていました。私は幾ばくかの謝礼金を籠に入れ、感謝しつつその家を後にしました。

  その数年後、「腰痛よくも黙っていたもんだ」(五味雅吉著)(注1)なる書物を読んで、山梨県での体験を思い出し、そこに記されている仙腸関節説を信用できそうに思いました。それからさらに数年後、テレビで公開されたギックリ腰の自己治療法を見ました。仰向けになり、やや力を入れて足先をハの字および逆ハの字型にする方法です。それから間もなく軽いギックリ腰になった私は、早速その方法を試してみました。その結果、あっという間に痛みみがほとんど消えてしまいました。それ以来、ギックリ腰になることはあっても、痛みで苦労したことはありません。[私が患うギックリ腰の原因は、腰椎ではなく骨盤の仙腸関節にあり、そのずれを治せば痛みが消える]と判断して間違いはないと思います。(注2)
  民間療法にはいかがわしいものも有るのでしょうが、近代医学に勝る療法もありそうです。45年ほど以前にギックリ腰を患ったとき、日赤病院の医師に薦められてコルセットを作り、しばらく使ったことがあります。医師によれば「X線による所見で腰椎に問題があるので、サポートする必要がある」とのことでしたが、そのコルセットを使ったのはその一週間だけで、2度と使うことはありませんでした。腰痛の最中であろうと、窮屈なコルセットを使う気にはなれなかったのです。

  ギックリ腰について検索してみますと、未だに旧来の概念にとらわれた見解がまかり通っています。整形外科医による治療を要す腰痛もあるわけですが、ギックリ腰と呼ばれるものの多くは、私の場合と同じやり方で簡単に治せると思われます。
 「腰痛よくも黙っていたもんだ」(五味雅吉著)が出版されたのは30年も前のことです。その当時は話題になったでしょうから、整形外科医にも眼にしたひとは多かったと思われるのに、ネットで「ギックリ腰」を検索しても、五味氏の仙腸関節説を取り上げる外科医のサイトはありません。五味氏の説は素人による妄説として無視されたのでしょうか。
 11月28日の記事「
ビタミンやミネラルなどの必要量が体質によって異なる証拠」に書いたように、明治時代の陸軍では、ビタミンB1欠乏症である脚気が多発しながら、固定概念にとらわれて対応が遅れ、数万人もの死者を出しています。食事内容の異なる海軍では犠牲者が出ていなかったにも拘わらず、ドイツで最新医学を修めた軍医の森鴎外が食事に眼を向けず、細菌説にこだわったことで対応が遅れたとのこと。最先端の医学知識を備えているとの自負が、鴎外の判断を誤らせたのでしょうか。
 素人療法であろうと有効性が期待されるなら、学術の場で取り上げて検証し、活用すべきではないか。私にはそのように思えます。

(注1) 「腰痛よくも黙っていたもんだ」(五味雅吉著)
   多くの図書館で蔵書になっている。

(注2)ギックリ腰を発症した私が鏡の前に立つと、姿勢がS字状にゆがんで見える。片方の足を少し浮かせないと、身体がまっすぐにならない。仰向けに寝て、足先をハの字あるいは逆ハの字にすると(やや力をこめて)、仙腸関節のずれが修復されてギックリ腰が治る。この方法で治るギックリ腰は多いと思われる。


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