SSブログ

日本は異常な国であると言わざるを得ない現実 [政治および社会]

日本は先進国と呼ばれているが、この国には異常なところがあまりに多い、と思わざるを得ない。


違法な取り調べと怠慢な裁判により、冤罪事件が繰り返されている。冤罪の疑いが濃厚であっても、再審請求が拒まれることの多い国。不法滞在者であるにしても、ハンストで死者を出すような先進国があるだろうか。働く者の40%に達した非正規労働者が、正規と称される労働者と同じような仕事をしておりながら、極端に不利な状況におかれている。技能実習生として受け入れた外国人を、奴隷のように使う日本という国。公文書の改竄という犯罪が行われ、関わった官僚が自ら命を絶っておりながらも、真相の解明がなされそうにない国。君主専制国家ではないにもかかわらず、君主の威光を示す「恩赦」が行われる国。利権に絡む自民党と官僚によって繰り返されるコンコルドの過ち(2017年2月24日投稿の「『コンコルドの誤り』を繰り返す日本」参照)を繰り返す日本。「命のビザ」によって多くのユダヤ人を救ったことで、海外諸国で賞賛されている杉原千畝を、政府の命に反した者として処遇し、戦後も60年あまりが経ってようやく名誉回復させた日本。あきらかに人権蹂躙である多くの事例が、官憲によって放置されている国。アベノミクスの失敗を糊塗するためには、経済指標の取り方まで変更する国。日本という国よりも自党(あるいは議員と言うべきか)の利益を優先する党が政権を維持し続ける国。先例がないことを理由に女帝を拒絶する保守政治家たち。封建時代ではないにも拘わらず、「由らしむべし、知らしむべからず」的な政治が行われる国。


まだまだ問題点はあると思えるのだが、書き連ねるのはここまでにする。薩長藩閥政治が終わって100年に満たないこの国には、古い概念と旧弊がまだ残り、美しい国からはほど遠い所にとどまっているようである。「美しい国を取り戻す」と言う安倍首相には期待できるはずもなく、先進国の中では最低の幸福度ランキングは、まだしばらく向上しそうにない。そのような現状にありながら、そして、まともな政治が行われていないにもかかわらず、選挙の投票率は極めて低い。


日本をより良い社会にするためには、政権政党をときに応じて交代させる必要がある。重大な政治的過失や、国民を犠牲にする政治が行われたなら、次の選挙で野党に政権が移る国。そのような国になれたなら、日本の将来に希望が持てるのだが。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。