SSブログ

トヨタの社長がアクセラハイブリッドに試乗した結果 [車]

10月21日のITmediasオンラインに、「ヴィッツ改めヤリスが登場すると、世界が変わるかもしれない話 」なる面白い記事が掲載されている。筆者はモータージャーナリストの池田直渡氏である。その中にこのような文章がある。「 トヨタの歴史において、直近の4年間は、もっとも急速にクルマが良くなった時代といえるだろうし、より具体的にいえばTNGA以前と以後ではもう別の会社の製品だと思えるくらいに違う。いまやTNGA世代でないトヨタ車を買うのは止めるべきというのが筆者の偽らざる感想だ。


その記事にはこんな文章がある。「これは個人的な捉え方だが、日本のメーカーの中で最初に「良いクルマづくり」を目指そうという明確なプロジェクトを立ち上げたのはマツダだと思う。トヨタはそれに大いに刺激を受けて発憤した。すでに何度か書いているが、ひとつの事件を書き記しておこう。」


事件として記されているのは、次のようなできごとである。


ハイブリッドシステムを持たないマツダは、トヨタからそれを供給してもらい、アクセラ・ハイブリッドを完成した。クルマが出来上がったところで、マツダはトヨタの技術者を招いて試乗させたという。その性能に驚いた技術者が、そのことをトヨタの社長に報告したところ、豊田章男社長自らがアクセラ・ハイブリッドの試乗に向かったという。その豊田氏に、マツダは隠すことなく技術情報を開示したという。


豊田社長はマツダの考え方の多くに共感し、トヨタの「もっといいクルマ」作りに必要だと判断してマツダとの提携に向かい、トヨタアライアンスという大きな流れにつながっていった、と池田直渡氏は書いている。


池田直渡氏によるその記事には、次のような文章がある。


・・・・・・ここがトヨタの優れたところで、「格下だから認めない」みたいなことはしない。優れているとみるや誰にでも頭を下げて教えを請う。・・・・・・・・マツダが始めた「日本車のレベルアップ運動」はトヨタに伝播(でんぱ)し、いまトヨタを経由して世界のクルマに多大な影響を与えようとしている。


日本の電機産業は危機的な状況にあるらしい。今はまだ、日本人の多くが家電製品を買うなら日本製と思っているようだが、これからは、中国や韓国製の家電製品の売れ行きが伸びそうに思える。トヨタとマツダが協力しているように、電機会社も互いに協力しなければ、台頭する中国や韓国の企業との競合は難しくなりそうである。日本の家電製品に押されたことにより、アメリカでは家電メーカーが衰退したのだが、日本の家電機器製造会社には、活路を見つけて生き残ってもらいたいものである。


いま私が乗っているのは、マツダのデミオである(付記参照)。涼しくなってエアコンを使わなくなったせいでもあるが、一般道を走る場合の燃費は19Km/L 程度である(比較的に走りやすい道を15Km以上走った場合。3Km程度のチョイ乗りを繰り返すと12Km/L 程度)。マツダが作っている車には、グレードによる安全装備の差別がない。安全に走ればよいと思う私だが、コンパクトカーとは思えないほどの内装に、充分に満足している。池田直渡氏の言う「日本のメーカーの中で最初に「良いクルマづくり」を目指そうという明確なプロジェクトを立ち上げたのはマツダだと思う」 なる言葉に納得である。


付記

  

これまでに投稿したデミオに関する記事  







 



 

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。