SSブログ

大型テレビの魅力 [雑感]

本ブログに大型テレビの魅力について書いた記事がある(「大型テレビとその魅力」(2020.6.11)。あれから半年あまりがたってようやく、東芝の65インチテレビを買った。有機ELテレビより安価な液晶テレビである。東芝液晶テレビの中では最上位機種だが、近くの量販店で思いの外に安く購入することができた。65インチのテレビでも、ネット通販では10万円以下の価格で買える製品もあるのだが、ボイス機能や録画機能なども考慮して、東芝レグザ65Z740Xを選んだ。
 地震対策のため、そのテレビを壁掛けにした。無料で設置してくれることになってはいるが、壁掛け作業はしてくれない。大画面でありながら、液晶パネル周辺の枠は幅が5mmしかないので、取り扱いには充分に注意する必要がある。というわけで、持ち運びに際してのテレビの持ち方を、業者にしっかり教わっておいた。最近のテレビは大画面であっても比較的に軽いので、二人で行えば容易に壁掛け作業ができる。とはいえ、壁掛け金具の取り付け方法と設置位置については、あらかじめ充分に検討しておく必要がある。
 交換前の三菱製テレビは音質優先で選んだので、液晶テレビとしては音質が良かったのだが、画質も充分に満足できる製品だった。新しいテレビは4Kテレビということもあり、地デジの画質も以前のものより精細である。2.6mの距離から観ているのだが、1.5mまで近づいても、地デジ番組ですらボケが気にならない。10年前の三菱製52インチテレビは、消費電力が170W程度だったが(ワットモニターによる測定)、買い換えた65インチテレビは135W程度である(映画などの暗い場面では90W程度まで下がることがある)。
 音質も10年前の三菱製に勝っており、音楽番組をさほどに不満なく観ることができるのだが、音楽番組を観る際には、AVアンプを通して外付のスピーカー(自作の3Dスパイラルホーンスピーカーにスーパーツイーターを加えてある。「自作スピーカーと音楽を聴く楽しみ(2015-09-15)参照)で聴くことが多い。
 ひと月あまり使ってみての感想は、買い換えて良かったということである。これまでは、新聞や書物を読んだり、パソコンに向かったりする時間が多く、テレビを観る時間は少なかったのだが、今では以前よりもテレビを観るようになった。ユーチューブなどの動画配信サービス(VOD)を観るからである。ユーチューブで辻井伸行のピアノ協奏曲などを楽しんだり、タイトルは知っていたけれども観ていなかった映画を観たりしている。大画面テレビに期待していたことのひとつは、雄大な景観や観光地の情景を観ることであったが、その目的も十二分に達せられた。
 10万円以下の安価な65インチテレビでも、充分に大画面を楽しめるのではなかろうか。私はボイス機能などに惹かれて65Z740Xを選んだのだが、そのような機能を使うのでなければ、安価な製品でも満足できたのかもしれない。販売店で展示品を見たかぎりでは、最近の安価な4Kテレビも、充分に綺麗な画質に見えたし、「価格COM」での評価も意外なほどに高い機種がある。アマゾンで5000円で買えるFire TV Stickを付け加えるなら、10万円以下の4KテレビでVODも楽しめる。(価格COMで調べてみたら、VOD機能をもつ65インチの4Kテレビに、10万円どころか6万円以下の製品もある。)
 いまの4Kテレビの多くには、動画配信サービス(VOD)を簡単に観られるような機能がある(先述したように、その機能がなくてもインターネットに接続できるのであれば、Fire TV Stickを付け加えればVODを楽しむことができる。)。ユーチューブの観光地や景勝地の動画は、期待していた以上に楽しめるし、様々な音楽も楽しめる。辻井伸行によるピアノ協奏曲などは、繰り返し聴くことになった。
                                         
この数年でテレビの価格は急激に下がった。将来的には、高機能で高性能のテレビがさらに値下がりしそうである。ユーザーにはありがたいことだが、日本の家電メーカーには厳しい時代になった。性能や機能が進化しつつあった頃には、たとえ価格が高くても、性能の良い日本製品が売れたのだが、性能に大きな差がなくなった今では、家電製品の多くが価格競争の時代になっている。
 ソニーには昔のごとく、新規な需要を喚起できる製品を出してほしいが、いまのソニーは他社と同じような製品を作っている。すぐれたアイデアを思いつくのは、会社という組織ではなく個人である。ソニーにかぎらず日本の製造会社が、技術者たちに夢を追い求めさせ、昔のソニーのように、新規な製品を生み出してくれるよう願っている。
                                                   
付記
3月29日の投稿記事「東芝テレビ65Z740Xの消費電力」に、50日間にわたって測定した消費電力の測定結果を書いた。視聴時の消費電力は135Wと省エネのテレビだが、タイムシフト機能を使うと、年間での推定消費電力は、カタログ表示値の2倍以上になることがわかった。










nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。